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へそおもい
by はたさとみ
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■奄美大島の旅9(忘れそうになりながらも急いでかきなぐる)
伝えておいて!」
奄美で出会う
いろいろな人に
マスターの話をしたときの
みんなの顔や声から
マスターが
どんなにあたたかいつながりを
奄美の人たちと
つむいでいたのかが
伝わってくる。
なんだか
アニの
アジトにおいてもらいたくなって
もってきた
自分のCDを
あげる。
アニは七十数歳。
ガイドブックにでているような場所は
ただ有名なだけ。
こんどきたら秘境を
案内してくれるという。
「アニが元気なうちにまた来な!」
アニのあたたかな
声を背中に
わたしたちは
これから
この旅最後の
奄美の
夜の街へ!
*
夜八時に
一村という
居酒屋さんで
まちあわせ。
一村は
田中一村という
すてきな画家の
名前からきている。
彼の絵は
わたしが大好きな
バリの絵にどこか
通じるものがあって
とても好き。
時間があれば
美術館にいきたかったのだが
また今度だ。
居酒屋の一村は
こぢんまりしていて
落ち着く空間。
4人…というと
お座敷に2人ですわっていた
おっちゃんたちが
席をゆずってくれて
お座敷にすわる。
じきに
にいちゃんとそのおともだちが
やってくる
初めて
にいちゃんに会ったときに
仙台時代の先輩のひとりに
似ているなあ…とおもったら
その幼馴染という人は
もうひとりの先輩に
そっくりだった。
ふたりとも
背格好の雰囲気も
なんとなくにているし
話す内容やテンポ
ふたりの関係…
どれもこれも
にているのだ。
なんだこのデジャブ感は。
にいちゃんはKさん
手相見のお友達はJさん。
ふたりは
ここから
車で30分くらいのところにある
集落で幼馴染同士だったとう。
ビールをのみながら
自己紹介をして
冗談いいながら
笑いながら
はなす。
この感覚
ほんとに
なつかしい。
学生時代の
サークルの
感覚。
気遣いの仕方や
冗談いいながら
こちらの内面に
ずんずん入ってくる
距離感。
ひさしぶりだ。
あのころ
みんなで
しょっちゅう
飲んでた。
みんなで朝まで飲んで
大学のある丘の
木に登って
朝陽をみたっけ。
青春の記憶が
よみがえってくる…。
この仙台時代を彷彿とさせる
面子もきっと
なにか意味があるのだろうな
そう
おもいながら
話をする。
学生時代のわたしにはあって
大阪にきてから
失ったものに
おもいをはせる。
とりもどさなくちゃ
そうおもう。
大阪の
生活の中で
身体のまわりに
少しずつ
つけてきた
つけざるおえなかった
大阪専用の
よろいのようなものを
ぬいでこわして
やっていかなくちゃ。
そう
おもいながら
黒糖焼酎をのむ。
いつのまにか
となりのテーブルに
すわっていた
愛知からきた
T夫妻も仲間にはいっている。
彼らは
豊田勇三さんのファンで、
勇三さんの「一村」という曲が
あることから
この居酒屋「一村」に
きたのだという。
わたしが
ライブやバイトで
お世話になっている
高槻の「南風楽天」にも
勇三さんがときどきこられるので
きいてみると
南風楽天をしっているという。
なんという
偶然!
わたしたちは
6人という
大所帯になって
旅の一番最初に
ユタ神様のことで
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04月11日(木)
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