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へそおもい
by はたさとみ
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■奄美大島の旅10(忘れそうになりながらも急いでかきなぐる)
【3月31日】
7時半におきる。
まだ酔っている。
身体がおもくて
すこし気持ちがわるい。
こういうとき
まやさんは
なんだか
さわやかなのだ。
まやさんの方を
みてみると
やっぱり
さわやかで
手際良く
荷造りなど
している。
動けないわたしは
さわやかなまやさんに
最後の珈琲を
入れてもらう。
ああ
いい香り。
きのう
おかあさんに
いただいた
干し柿を
たべる。
天野さんご夫妻に
いただいた
天野さんのとった
イルカたちの
写真をながめる。
ほわーっと
しあわせな気持ちが
よみがえる。
でも
それは
その時だけ。
身体のおもさと
戦いもだえながら
布団をたたんで
荷造りだ。
うだうだ
荷造り
していると
突然
ドアをたたく音が!
こんな朝に
わたしたちの
部屋に
だれだろう?
あけてみると
アニではないか!
「おはよう!
いまから
モーニング食べにいってくるからー」
挨拶にきてくれたんだ。
うれしい。
「きのうもらった音楽きいたよ。
アニすきだった。
アニは三線やってて
沖縄の音楽とか好きなんだけど
メロディーが
すこし沖縄的なものが
はいってた感じがしたよ」
沖縄的というのは
自分では
わからないけど
なんだか
うれしかった。
お酒で
たぷんたぷんの
まだ
あかい顔のまま
アニと一緒に
記念撮影をして
握手して
お別れする。
珈琲が
胃袋を
通過した頃
非常に気持ちわるくなり
トイレに吐きにゆく。
飛行機は11時50分。
11時には空港に
つけばいいだろう。
8時半にここをでて
ユタ神様におそわった
海岸で砂をいただくこと
それが
わたしたちの
最後の仕事だ。
しかし
この
二日酔いで
神様に砂をいただくなんて
…
すこし
罪悪感もありつつ
それも
自然な流れかと
おもいなおす。
まやさんが
元気で
たすかる。
あづま家の
おかあさんに
あいさつして
車にのりこむ。
「いってきまーす」
そう挨拶すると
「いってらっしゃい!」
と
おくってくれた。
外は雨。
地図をみながら
空港方向へ向かおうとすると
すぐそこに
見覚えのある車が!
そうだ
昨夜のんで
Jさんを送ったのは
ここの駐車場だった。
「Jさんまだいるよ!
おもしろすぎ!」
「おこしてこようか!」
そこに
車をとめて
Jさんの車のまどをたたく。
朝の光の中で
きのうのJさんだ。
目がはんぶんとじてる。
「大丈夫?わたし吐きそう」
「おんなじ感じだー」
とOS1
(脱水症状に効く二日酔いのときにわたしもよくお世話になる
生理食塩水的なドリンク)を
かざしてみせる。
「準備万端だあ」
みんな
それぞれ
すこしずつ
日常に
もどってゆくのね。
そのまま
別れをつげて
車で空港のほうへ向かう。
オエオエしている
わたしの横で
元気な
まやさん
たのもしい。
途中
薬局によってもらい
わたしもOS1を買い
そこでまた
トイレで
吐く。
すこしずつ
だして
すっきりと
していくのだ。
薬局をでた後
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04月12日(金)
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