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へそおもい
by はたさとみ
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■奄美大島の旅8(忘れそうになりながらも急いで書きなぐる)
秘密基地のような
おうちのある集落へ
むかうことに。
おうちをでると
うわさの猫の
さんちゃんがいた。
さんちゃん!
きみが
さんちゃん!
太陽と草の気配がする
さんちゃん。
きょろんと
ひょうひょうと
している感じが
なんとも
キュンと
させられる。
さんちゃんと
あいさつし
天野さんが
お庭で
いま摘んできた
りゅうきゅうナントカイチゴ?を
つまみぐいさせてもらい
ゆるゆると
車にのりこむ。
野性のおいしさ。
その集落までは
数十分くらいだろうか。
時間がないながらも
途中
滝に
たちよってもらう。
太陽の光が
見上げる滝のすぐ上にあって
なんとも神々しい。

滝をすぎて
山をこえると
山と海に
ひっそりと囲まれた
集落が。
なんだか
とても気持ちがいい
空気感。
天野さんご夫妻の
かりているお家
おおきなお庭
畑がいきいきしている。
内装は
すこしずつ
リフォームしているそうで
手作りの雰囲気が
なんとも
あたたかく
かわいい。
おふたりの
つくるもの
おふたりの
世界
だいすきだ。
おうちの横には
五右衛門風呂
いいなあ
はいりてえ!
畑には
レタス、セロリ、パセリ、ルッコラ、
にんじん、タイバジル…
味見させてもらいながら
やさいたちに
ごあいさつ。
なんだか
どの植物も
味が濃い。
レタスも
レタスってこんなに
苦味があるものか?
びっくりするような
レタスの癖がある。
ハンダマ(うちの田舎では金時草といっていた)の
花がさいている。
オレンジ色で
独特のにおいがあるお花。
へそごまのような
脇あせのような
人間の体のどこかのくささ。
わたしは
このくささ
あまり嫌じゃない。
(実はむしろ
好きだったりして…)
金時草は
子どもの頃から
食べるのは好きだったが
こんな花が咲くとは
知らなかった。
「ひろみー
あさぎまだらがたくさんいるよ!」
天野さんがコーフンした様子で
ひろみさんにいう。
アゲハよりも少しちいさい
うっすら色つき影絵のような
美しい蝶が
何匹も
くさい花にたかっている。
美しいものと
くさいものの
組み合わせが
なんともいえなく
いい。
畑をひとまわりしたら
草むしりだ。
石をめくると
三葉虫のような形で
ごきぶりのような
うごきをする
おおきな虫がいる。
奴は
ちょっとびっくりして
とまどったような
様子をみせて
ちょろちょろと
縁の下のほうに
にげていった。
これは
サツマゴキブリだそう。
はずかしがりやの
ゴキブリだった。
サソリモドキという
毒はないが
形がさそりそっくりの
強烈な虫がいるらしいが
残念ながら
出会うことはできなかった。
4人で
ゆるゆると
おしゃべりしながら
草むしり。
途中から
天野さんは
台所で
ごはん係。
ほのぼのとした
春のひととき。
草むしりが
一段落したら
お庭にテーブルと椅子をだし
テーブルに
かわいい布をかけて
お皿を準備する。
天野さんが
つくってくれたのは
お庭パスタ。
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04月10日(水)
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