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へそおもい
by はたさとみ
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■奄美大島の旅4(忘れないうちにいそいで書きなぐる)


そういえば
仙台で学生時代を
おくっていたころは
こういう風に
心動くものを
描きまくっていたことを
おもいだす。

あの
感覚

あの感覚を
おもいだすように
いわれている気がした。

カメラはいらない。

ちゃんと
自分の目で手で
いまこの場にある
世界を感じろと。

カメラに
とじこめたと
おもっているものは
幻。


この風景は
いまここにしか
ないのだから

ちゃんとナマで
感じて
おきなさいと。


それは
このところ
わすれていたけど

わたしにとって
大切な
感覚だった。



港へむかう途中
えらくお腹が
減っていることに
きがつく。

集落のコンビニ
“アイショップ”で

おにぎりと
サンドイッチと
あげもちと
ゆで卵を
買い


むしゃむしゃと食べた。

お腹が
すいていたので
あまりに大量に
買い過ぎてしまい

おにぎりまで
たどりつかなかった。


その横で
まやさんは
あげもちと
アイス最中を
食べている。

アイス!


わたしも
サンドイッチともちと
おにぎりと卵なんて
おかしな
組み合わせだが


まやさんも
相当意外なものを
食べている。

やっぱり
お酒を飲んだ次の日は
食欲がおかしくなるものだ。



古仁屋の港まで
だいたい一時間半

ちょうどよいくらいの時間に
到着した。


“フェリーかけろま”に
車ごと乗って
いよいよ
加計呂麻島へわたる。


まやさんは
いつのまにか
よもぎもちをゲットし
おいしそうに
食べている。


よく
食べる。


フェリーの椅子に
すわったとたん

ねむくてねむくて
気絶してしまった。


あっという間に
加計呂麻島の
瀬相港に到着。



フェリーをおりると
島から
誰かが見送られるところらしく

沢山の人が
あつまって

「○○さん!バンザーイ!」
と大声でさわいでいる。


あまりに派手なので
有名人か?と
おもって
きいてみると

学校の先生が
島を離れるのだそうだ。


あんなに派手に
見送られるなんて
なんだかドラマみたいだ。


空港でも
誰か大切な人を
迎えに来ているんだろうなあ…という人が
たくさんいたけれど

奄美の人の
あたたかさ
つながりの深さが
こういうところに
あらわれているのでは
ないかと感じる。


さて
加計呂麻島だ。

空は
ぴかぴかに
晴れている。


お昼ごはんは
港でおそわった
諸鈍集落の
たこ焼きやさんで
食べようということになる。

そこまでは
ちょっとした
ドライブだ。

山道海沿いの道山道…
くねくねとゆく。


大島よりも人気がなくて
しずか。

空気自体が生きていて
そおっと息を
ひそめているような
濃厚なしずかさ。


諸鈍についたら
まず神社にご挨拶。


そうしていたら
波の音がきこえたので
波の音のする方へいってみると
太陽の光ふりそそぐ
浜にでた。

ああ
奄美の海だ。

こんにちは。


やっぱり
なんだか元気な
まやさんは


ぴゃぴゃーと靴をぬいで
海に走ってゆく。


わたしは
まだ半分ねているような
けだるい感覚だったので
くつをぬぐ元気なく

光の中で
海にたわむれるまやさんを
みてた。







海にもごあいさつできたので
今度はめしだ
めし!



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04月04日(木)
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