ID:31657
to Die
by 293とうめこ
[440335hit]

■すません作文。

注意!
この作文、堕威くんゎ出てきません。

また、葉月の気紛れでアレです。

いつも世話になっちょる、もぐちんに捧げまーす。(いらん)



「失恋しちゃったぁ…」

何にもない暗い部屋でポツリと呟いた。

何もないけど、部屋の至る所に転がっているのは、あなたと過ごした日々、幸せな想い出ばかり。

『愛してる…』

ついこないだまで、あなたの口からきいていたこの台詞も、もう聞けないんだぁ。

そぅ思うと涙が溢れた。

この部屋に独りで居ると気が狂いそうになったから、出口を探して。


やっと出口を見つけて外に出ると、
暗い鉛色の空が俺を迎えてくれた。

「あ、雨だ…」

しばらく暗い空を見上げていると雨が降ってきた。

心まで凍えてしまいそうな冷たい雨。

あなたと過ごした日を思い返しながら歩いていると、

また、涙が溢れてきた。

ずっと泣いてたら、いつか枯れるのかな涙って。



「…敏弥?」

思考が上手くまとまらなくなって、何も考えずに歩いてると、
後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。

この声は、今一番に会いたい人の声。

でも、
きっと空耳。

そう決め込み、振り返らずに歩き続けました。


「ちょお、待てや!」

追いかけてくる声に振り向くと、

「薫くん…」

やっぱり、今一番会いたいけど、
でも、一番会いたくなかった人。

「何しとんや、こんな雨の中で…」

「……散歩」

泣いてた目がバレないように下を向いたまま。

「何、笑えへんボケかましとん。ほら、帰ろ?すぐ、風邪ひくんやから…」

いつだって優しいあなたは、俺が濡れないように傘をさしてくれる。

でも…、なんでここにいるの?

「…なんで、ここにいるの?」

「敏弥が心配になったから。」

俺たち、もぅ恋人じゃないのに。

「…仕事仲間として?」

「違う。」

「じゃあ、何」

「ほんまは、まだ好きなんや、敏弥が。」

あの日、別れようって言ったのはそっちじゃん。

「…身勝手なんはわかっとる。でも、敏弥の事が好きでしゃーないねん。」

「…じゃあ、何で別れようなんて言ったの?」

「それは…敏弥のためを思って…」

俺のため?

「敏弥にはもっと相応しい相手がおるんやないかって思ったんや。俺やと本当に幸せにできん…」

「そんなことないよ。…薫くんじゃなきゃ俺のこと幸せにできるわけないじゃん!」

また涙が溢れた。

「敏弥…」

薫くんは、そんな俺をゆっくり抱き締めてくれて。

暖かい…。

「もっかいやり直そう?」

「……うん…」

いつの間にか、冷たい雨は上がっていた。




切る。


始めの方、カリガリさんの「冷たい雨」を借りました。爆笑
11月02日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る