ID:31657
to Die
by 293とうめこ
[440335hit]
■訣別 漆
助けたい・・・・・助けたい・・・・
皆の思いを救いたい・・・・・・
け れ ど
思いはむくわれぬまま・・・・・
訣別 漆
あっ・・・あぁ...ん...
その部屋からは定期的に濡れた声が聞こえてくる。
今日もソレは聞こえてくる。
厭なのだろう?
止めてほしいのだろう?
なのに
何故お前の声は官能的に響くのか!!!
Kisakiさんがそれを強要するから?
まだお前の中には恋慕の情が残っているのか?
「あっ・・・ふぁ・・・・」
堕威がくたりっと体を床に預けると、
男は名残惜しそうにだが、自らの体を離した。
「何度ヤっても飽きねぇよな・・・すげぇ・・・」
男は堕威の方を見てにやにやと笑う。
堕威はその声を聞きながら床の板目を数えていた。
もう悲しんだり怖がったりという感情は無くなっていた。
ただただ空虚だけが胸を支配していた。
このまま死んデも
堕威は何も感じないであろう。
堕威は去って行く男達の姿に
ただ、終わったのかと思うだけ。
なので、それと入れ代わりに入ってきた新参者にも
さして何も思いはしなかった。
彼の言葉を聞くまでは。
「なぁ、あんた此処出たぁないんか?」
男の第一声に堕威は当初反応ができなかった。
「えっ・・・・・・・・」
堕威が男の方を初めて見る。
そこには笑顔で立つ、堕威よりも幾分か若い人物が立っていた。
ジュイである。
「出たいんだったら・・・助けてやるよ」
ジュイは人懐こい笑顔で堕威を見つめていた。
堕威はジュイの顔をまじまじと見つめている。
品定めしているのだ。
信じても良いかどうか。
印象は・・・・・・良くはなかったが・・・・
多分着いていっても良いのだろう。
それに・・・・
今はそれしか道が無いのだから・・・・・
「出たい・・・・・」
だから堕威は助けを求めた。
「出たい・・・・ここから!!!」
しかし、あくまでも手・・・・助けだか・・・・
「強力してほしい・・・・・俺はここを出る!!!」
胸の中の空虚なものが消えてゆくのが堕威にはわかった。
っと同時に京に会える喜びが溢れてくる。
堕威はこれからの喜びと不安を胸に、
ジュイが無言で差し出したその腕を力強く握り返したのであった。
つづく
みじかい、つまらない、まえむきーな感じになりました。訣別漆
某Kさんごめんなさい・・・・・(><)
捌はちゃんと書きますよ!!
11月01日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る