ID:31657
to Die
by 293とうめこ
[440338hit]
■スノースマイル
「寒いな、薫くん」
堕威は俺の方を見てそう言う
「そやなぁ、冬やしな」
木枯らし舞い散る寒空の中2人でとぼとぼ歩く。
堕威は先ほどから寒い寒いとしきりに二の腕を擦っている。
「ほら、寒いなら俺のポケットに手ぇつっこんどったらええやん」
俺は堕威の手をさっと取り、自分のポケットに仕舞い込む。
冬が寒くって 本当に良かった
こうやって手を繋ぐ口実になるし、
何より堕威ともっとずっと触れあっていれる。
「雪降ったらえぇのんなぁ」
堕威はふと立ち止まり、空を見る。
「そない思い通りにはいかんて、堕威くんは幼稚やなぁ」
俺がそうやって笑うと、
堕威は怒って俺を小突いてくる。
でも
すごく楽しそう
何でやのん?
降り積もったばかりの雪の上を
足跡を残しながら歩く
そんな事、叶わないけど
叶わないけれども
笑顔はこぼれる
2人で歩くのは少々コツがいる
「あっ!流れ星やで!!」
堕威は色々なものに興味を示すから
「ほんまやなぁ」
時間をかけて景色を見よう
横を向けば
振り返る堕威がいるこの景色を
やはり雪は降らない
俺たちの前には無機質なアスファルトが広がるばかり
やはり足跡を残すのは無理みたいだ
でも、笑顔は堕威がくれるから
今、幸せだ
堕威と出会えて本当に良かった
冬はやはり寒い、今日は雪が舞い散っている
俺の足下には真っ白で、足跡が残って行ってる
ポケットの中にはぬくもりが、まだ
横を向くと、
振り返る堕威がいた思い出
一人堕威の居ない道を歩く
END
バンプのスノースマイルの歌詞好きです。
後腐れない感じ。
でも、振り返ると良い思いで・・・みたいな。
それをちょっとカスタマー
めっきり悲恋物で!
でも薫ん前向きで!!
堕威きゅんとの思いでを糧に生きてゆくのですよ。
03月19日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る