ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■Please kiss my mind

「堕威くんの唇ってキスしたくなるよね」
「へっ!?」
敏弥に顔をマジマジと見られながらこんな事を言われた。
俺はついつい唇を手で覆う。
「何かー・・・うーん・・・エロっぽいってんじゃないけど・・・こう、ね・・・ちゅっvってしたくなるっていうかぁ・・・」
敏弥は臆面もなくそう言う。
俺は段々顔が紅く染まってきているのが自分でもよくわかった。
「なっ・・・何言うてんねん!男にキスされたかて嬉しぃないわぁ!!」
そしてとうとうこんな事を言ってしまった。
そして背後の気配に気付く。
「・・・・・ほ〜〜うぅ・・・」
俺の真後ろにはどうも薫くんが居るらしい・・・です・・・。
「男にちゅーされたかて嬉しぃないんかぁ・・・ほー・・・じゃあ堕威くんは毎日毎日ぶちゅぶちゅと・・・だ〜〜れ〜〜〜とぉ〜〜〜ちゅーしてるんかなぁ〜〜?ちゅ〜〜〜」
背後の薫くんの声は凄く不機嫌そうだ。
『それもそうやろな・・・男とキスしたないとか言われたら自分かて恋人として自信無くすわ・・・・』
堕威は背後の気配の怒りを感じ冷や汗をかきながらそう思う。
「あっ・・・・・あはは・・・・」
それとは裏腹に寒いから笑いだけが喉を通して出てきた。
張本人の敏弥は面白そうだな〜って顔でこっちを見ている。
ちぃとは助けぇや!!
「なぁ、堕威くんはよ答えてやぁ〜俺今日何でか機嫌悪いねんよ〜。そんな焦らされたら今晩何するかわからんよ〜〜?」
薫くんはあからさまに今晩はおしおきよ(はぁと)と言ってくる。
どうせ答えてもおしおきなくせに・・・この変態サド六弦め!!
そう頭の中で薫くんをなじりながらも、非はこっちに有るし、
曲がりなりにも恋人なのである。
意を決して俺は後を振り向いた。
これからやる事はもしかすると周りに油を注ぐかもしれないが・・・
おしおき受けるよりはましだ・・・・
俺は座っているソファーから立ち上がると・・・・
おもむろに・・・
薫くんに口づけた。
まわりがざわめくのが解る。
もちろん舌なんて入れてないで!!
こんな所でそんな濃いぃの出来るか!!
数秒触れて、唇を離す。
俺の精一杯なんてここまでや・・・・
しかし、薫くんは滅多にしない俺からのキスに呆然としている。
「だっ・・・だだだ・・・・・・堕威くんっっっ・・・・・・・」
どうやら言語中枢もおかしくなっている様だ。
「堕威くん!!!俺今日頑張る!!堕威くんに子供産ませてみせる!!!!」
「えぇっっ!!!」
しかし、このキスは逆効果だった様で・・・・
余計に夜への不安がまとわりついてきた。
薫くんとは違う意味で俺が呆然としていると・・・
ゴキッ
いきなり首をひねられた。
「いっ・・・たぁっっっっ!!!」
痛みに耐えつつ誰がやったのか探そうと目を開けると、
目の前に敏弥の顔・・・・
そして
ぶっっっっっちゅーーーーーー!!!
「うっんんん!!??」
思いっっっきり唇をあわせられた。
しかもはっきりしっかり濃厚に・・・
「ふぁ・・・・!!んんんっっ!!」
抗議しようとすると逆に舌が入り込んでくる。
口の中から翻弄される・・・
その感覚に動揺・・・・それと快楽が隠しきれない。
「こっっっ・・・・こらっーーーー!!敏弥!!俺の堕威に触れるんじゃねーーーーー!!!!!!」
呆気にとられていた薫くんが俺と敏弥をようやく引き離す。
そして更に掴もうとする薫の手をひらりとかわし、
敏弥はにこっと笑って言った。
「ごちそうさまvv堕威くんの唇ってましゅまろみたいにふわふわで甘いねvv癖になりそうだよvv」
敏弥はそういうと、ポケットからピンクのマシュマロを取り出し、
口に放り込む。
そしてもう一度ごちそうさまvと言うとぴょんぴょんと飛びはねながらスタジオを出て行った。
薫はその後ろ姿に罵倒を浴びせかけている。
あー・・・こんな姿見てるとホント情けない恋人・・・
で、俺はと言うと・・・
そう思った瞬間緊張の糸が切れたのか・・・
不覚にも涙を流してしまった。
しかも止まらない。

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03月12日(水)
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