ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■暗中模索

ミーティング中
堕威は溜息を吐く。
重くしこる溜息を。
その溜息は、彼の思いを全て表していた。

「堕威くんの元気が無い・・・・」
最初に気付いたのは意外にも京であった。
わがままにも飽きて眠くなったので時間まで堕威の膝を借りようと
堕威の方を向いた瞬間。
目に入った堕威があまりにも寂しそうだったのだ。
「何やまた鬱って・・・」
京は堕威が好きだ、今すぐにでも告って連れ出す・・・
それくらいやっても良いと思うほどには。
しかし彼がそれをしない理由。
それは堕威が敏弥の事を好きだと知っているから。
知らぬは本人ばかりかな、メンバーにはちゃんとばれていた。
だって、皆堕威を常に見ているから・・・・・・


ただ、鬱の張本人だけは過ぎた望みと解らないふりをしている。
そう、”ふり”。
彼に愛される事に自信が持てないでいるから。
それが堕威ではなかったら、すんなりと受け入れただろう。
でも
彼はあまりにも愛し、愛されていた。
彼のまわりの人々は色々な意味で彼を深く愛し、
また、彼もそれをそれと同等に愛している。
自分が愛されているのは自分の過心では無いのか?
そうやって疑心暗鬼に陥ってしまうのである。


薫はそれを鼻で笑う。
「お前、あんだけ愛されとってそれは無いやろ・・・この阿呆」
彼は周囲を常に客観的に見ている。
自分の愛した人を見る時であった。
注意は常に周りにも注がれていた。
早くに彼らの心情に気付いたのも薫。
そして微妙なこの恋の行方を助言するのも・・・薫であった。
堕威は一人でため込んでいる。
心の秘め事を。
日に日に増す寂しそうな表情。
自分では消せない事は解っていた。
だから敏弥を鼓舞し、二人の仲を取り持った。
敏弥の為でも堕威の為でも無い
堕威の笑顔を見たい自分の為に・・・


心夜はあほらしいと思っていた。
堕威が誰が好きで、両思いで、でも告白できなくて・・・
そんな阿呆らしい事で自分を押し殺すのも阿呆らしいと思っていた。
彼は隙あらば堕威を我が者にしようと企んでいた。
堕威は寂しいのが好きではない・・・
そう、寂しがり屋だからこそ
遠い愛しの君よりも近い愛してくれる存在を欲っするだろう。
この恋愛劇は時間が勝負
一時でも良いのだ。
一時でも堕威を我が者にできれば。
だから心夜はその期を待っている。
先手必勝なのだから・・・


堕威は日々病んでいく心に対応しきれていなかった。
敏弥が好きでたまらなくて・・・
心と現実に対処できなかった。
あからさまな敏弥の拒絶
仲の良いリズム隊
そして・・・・自分の病気
精神に異常をきたしている・・・・
自分でそれがわかる程に
堕威は何かがおかしくなっていた
そう、
この敏弥への執着も異常なのである。
愛しすぎて・・・自分を痛めつけて・・・精神病で・・・
堕威はもうこの苦しい生への望みを絶ちたいと思いだしていた。



「ねぇ・・・堕威くん」
「・・・心夜」
「辛い?とても苦しそう・・・」
「心夜・・・・苦しい・・・・」
心夜が羨ましくて・・・にくくて苦しい・・・・
「そう・・・僕じゃあ癒してあげられない・・・?」
「・・・・・」
「僕は堕威くんを愛してる・・・ねぇ、僕じゃ駄目・・・?」
心夜を敏弥から取ったら・・・敏弥は俺を見てくれる・・・?
それが憎しみでも・・・・・・・・
それでも・・・・・・・
「心夜・・・・・・」
「堕威くん・・・・・」

ねぇ、心夜・・・・・・
つきあってあげる・・・・・
でも
もし敏弥が俺の事見ぃひんかったら・・・・

殺すよ


END

えっ・・・?
何故・・・・・・・!!??
何で暗くなってんの!!??
痛!!
自分痛!!!
ごめんなさいっ・・・!!(脱兎)
ふじもる
03月13日(木)
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