ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■猫
それは雨の降る夜。
いつもの帰り道。
自宅前。
俺の目の前には一匹の子猫。
キレイなはずの毛並みは雨でボロボロ。
あれ…?
ずっと雨に濡れてたから寒いの?
…それとも俺がこわいのかな。
小さな体が震えてる。
「…おいで?」
そっと手を出すと、駆け寄ってきた。
人なつっこい奴
元は飼い猫だったのかな…
ああ、やっぱり長い時間、雨に濡れてたみたい。
氷みたいに冷たい体。
「すぐ、暖かくしてやるからなぁ?」
足早に部屋に戻って子猫の体をタオルで拭いてやって。
それからどぅしようか、と頭を抱える。
猫だからお風呂に入れるわけにもいかないし…(引っ掻かれるしね)
とりあえずヒーターの前に座らせて。
猫にごはんの用意でもしてやろうか。
…あ、そういえば。
「ねぇお前、なんて名前なの?」
猫はキョトンとして俺を見上げてる。
「…ってしゃべれるワケねぇか…」
一人で納得して笑ってると猫が俺の足にすり寄ってきた。
「…ん?どした?早く飯が欲しいの?それとも名前?」
この猫、どっちも欲しいって顔してる。(笑)
「はいはい、ちょっと待ってろって」
小さい器にミルクを入れてやる。
猫は嬉しそうにミルクを飲んでる。
「次は名前かな…」
う〜ん……名前ねぇ…
…そうだ。
「お前は今日からダイね。…いい名前でしょ?あ、俺は敏弥ね、とーしーや。わかった?」
ダイの頭を撫でてやる。
すると嬉しそうに目を細めて喉をゴロゴロ鳴らして…。
「あ、お前につけてやった名前はね、俺の好きな人の名前なんだ。
ずっと好きだったんだけどなぁ…。もぅその人には他に好きな人がいたみたいだからさ…
すっぱり諦めた。」
諦め切れるわけないけど…ね。
幸せそうな堕威くんを見てるだけでいいと思える日がいつかくるはずだから…。
ちょっと感傷に浸ってるとダイが甘えてきた。
………猫っていいね(笑)
終わる。
某友人に書いてと言われた猫堕威。
素直じゃない葉月さんゎ敢えて違う方向に書いてやりました。爆
03月08日(土)
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