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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■寒さは不安を上回るでしょうか
手を伸ばした、
其の理由は。
確かに、
暖を提供する為の行為で。
直接的には、
決して、
想いでは無いかも知れないけれど。
冷えた手を、
握った手を。
包む様に、
暖める事が。
想いでは無いと、
言い切れるのだろうか。
色づき始めた木々と、
白い息。
季節が始めた、
大慌ての冬支度に、
耐え切れず。
「何で握ってくれないの?」
「私と手を繋いで歩くの、嫌なんでしょう!」
歩道の真ん中で、
姫は叫んだ。
先に、
其の手を振り解いたのは。
俺では無いのに。
俺から、
態態、
振り解いた手を。
胸の前に半端に掲げ、
不満を口にする。
お互いが、
少しでも触れて居ないと。
此処迄、
不安に成るなんて。
もしかして、
何処かで道を誤ったのだろうか。
「私が何の為に。」
「小坊主と付き合ってると思ってるのよ!」
「・・・。」
「暖かいから?」
「そうでしょ!」
暖かさを理由に。
姫は、
不安を、
必死に掻き消して居る。
10月29日(金)
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