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マシンガン★リーク
by 六実
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■ななどあメモその2
字数制限上の分割です。
ちなみにエンピツの一日の文字数制限は8000文字、原稿用紙換算20枚分です。さらにポメラの一ファイルの制限も同じで大変便利です。
まあ、コネタはさておき、続けます。
[ななどあメモ:七つの扉の物語その2]
[家族]
憤怒の場面の後、ここでショートコントのように(笑)挟み込まれる、ユディットに会いに来た父(強欲)と兄(憤怒)という場面
つかお兄ちゃん、さっき池に顔つっこんでたばっかりなのに!(笑)
父は引き返そうと言い。
兄はユディットは公爵の城では幸せになれない、と根拠のない持論を繰り広げ。
兄のユディットへの恋情を指摘する父。
父がユディットを強姦未遂した事を暴く兄。
なんつう家族だ(笑)そんな会話が堂々めぐります。
二人の唯一の共通点は「神の教え」なのだと思う。
けれども敬虔と呼ぶにはほど遠く、ただ「神の教えに背きさえしなければそれでいい」とでも言うような。
ユディットを押し倒しても敬虔な神の子としてのつとめは果たしていると豪語する父。
「神がユディットをおつかわしになった時から俺たち親子は試されている」と言う兄。
けれどもどちらもユディットのことを理解していないのは同じ事で。
ある意味、ユディットは生け贄の子羊なんだろうなと思ったり。
彼らの元に捧げられた、彼らが神の教えを遵守していると証明するための、存在。
それじゃあユディットも幸せになれるわけないわなぁ……
[嫉妬]
六つ目の扉。誰も知らない中庭につづく扉。
舞台セット2階下手から入ってきて、中庭に落ちる光の、そのまぶしさに眼を細めるユディット。
そして目の前に自分の好きなヴェルレーヌの詩を謡う白髪の老人。その光景にほっとした表情を見せるユディット。
老人とのヴェルレーヌ談義。初めて分かち合えるひとと出会えた喜びをあらわにするユディット。そして自分とはかけ離れているから、とヴェルレーヌへの思いを語る。
最初はユディットがヴェルレーヌを好きな理由は、「後年、神に帰依したヴエルレーヌ」の面に惹かれてなのかと思ったけれど、ユディットははっきりと、自分とは異なるデカダン、退廃にあこがれていると言う。
それはまた罪ではないのだろうか、となんとなく。
こっそりと秘密の扉をひらくようにヴェルレーヌの詩集を開くユディット、それがまだ彼女が今の家にくる前の、ひそやかな、楽しみ。なんて(SSしないで)。
「嫉妬」と一緒に「枯れ葉」をうたうユディットは本当に楽しそうでかわいくて清らかで。でもその影に彼女がデカダンスに惹かれていた、がひっかかります。
聖書とヴェルレーヌの詩集を携えてやってきた12歳の少女という構図に。
すっかり意気投合した風の二人、これからもここに来ると言うユディットに、あなたは危険だと言う「嫉妬」。
「あなたにとっても、そして私にとっても」
そうして明かされるこの老人の罪。好きだった女性が結婚した、その嫉妬心をおさえきれずに、彼女の首を切ってプレゼントボックスに入れて夫に送った。
「またやるでしょうね、私はこの嫉妬心をどうしてもおさえることができない」
「嫉妬」に怯え、「嫉妬」から身を翻し、眼をそらすユディット。そんな夏希さんに萌え(笑)
そりゃあんなかわいいおじいちゃんが、やっぱり罪人だったんだからショックだよねぇ。
(ところでここの場面の解説でどっかの雑誌で『嫉妬』は博識なユディットに嫉妬した……」え?ユディットに恋してしまったから嫉妬じゃないの?)(真顔)
そうしてここまで聖書片手に罪を断罪してきたユディット。果たしてユディットは「嫉妬」の罪を「罪」としたのだろうか。
聖書に照らし合わせれば、罪。
けれども彼女の手には聖書とヴェルレーヌがあるわけで。
そんなユディットの中の相反するものがかいまみえた、って、まあ深読みだよね、うん(笑)。
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06月11日(月)
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