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マシンガン★リーク
by 六実
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■ななどあメモその3
続いています。だいぶだらだらしているのは、日数経過しているのもあるんですが、そもそも物語が迷走していたからかなぁと。
というわけで、続きです。
[ななどあメモ:七つの扉、じゃない話]
七つの扉を越えて、「厳かな婚礼の儀」を行う「時の間」案内されるユディット
従者たちが現れて最初着替えさせられた服をまた脱がされる。白い一重のドレスだけになるユディット。
そうして公爵が現れる
「羊の話を聞こう」と。
ユディットは従者達に囲まれて、代わる代わる詰問されて「羊をほふる」様を淡々と語らされる…
そうして、何故こんな話を聞くのかと問い返すユディットに公爵は語る。
公爵は自分がかつて罪を犯して、神に罰せられて時を止められたという。
公爵の罪は昔ある国の王だったころ、戦争でたくさんの人を殺した。けれども殺すことは神と神官に与えられた特権、それを侵したとして、公爵は時の流れを止められた。 そうしてもう長いことこの城にいる。
しかしその止められた時の中とどまる事を憂いた公爵。その公爵に神の啓示が
「羊飼いの娘を探せ。その羊をほふる行為で君を楽にしてくれるよ」と(大意)。
そのためだけに私を?では私が公爵をほふれなければ?と聞くユディットに
「これまでと同じ事をするまでだ」と。前の三人の妻の遺体が天井から降ってくる。
ほふれなければ殺されるまで。
そうして従者達が去り、公爵と対峙するユディット。今度はユディットターンでこれまでの生い立ちを語ります。
以下、突然ですがユディットの話を箇条書きします。
1)父は下級士官で、酒場での諍いを止めに入った時に殺されてしまった。しかし裁判では弁護士の巧みな弁舌に翻弄されて、父を殺した男は無罪にならなかった。
2)そこから家は没落して、母親が昼も夜も働きにでたが、暮らしはちっともよくならず
「一番下の妹はいつもおなかをすかせていた」
3)弟達は貧しさとひもじさに争ってばかりで、いつもよその子供を羨んでいた。
4)十二の時に口減らしの為、今の家に引き取られた。けれども家族ではなくて、体のいいメイドだった。父も兄も正直だけれど勤勉ではなかった。
5)そして私が女であることが別の苦しみを(原文ママ)
そうして、生きている事がつらかったというユディット。だから公爵の七つの扉に夢中になった。扉の向こうには天国への道があるのだと思っていた。
けれども、扉をあける度によみがえるのは苦い思いでばかりで。
訴えるように公爵に語るユディット。
時に涙を流しながら。
で、あえて番号をふったのは、ユディットが「苦い思い出をばかりよみがえらせた」七つ扉とのリンクを検証したかったのです。
1)は「強欲」
「強欲」という七つの大罪そのままではないものの、、「強欲」という罪人がまるで父を殺した弁護士であるかのように
2)は「暴食」
罪人「暴食」の罪は幼い子供から食べ物を奪った罪。
そこからくる飢餓。暴食を諫めるユディットは神の教えからと、飢えていた幼い弟妹達が脳裏に浮かんでいたはず。
3)は「嫉妬」
ほかの家庭の子供をいつもうらやんでいた弟たち。
に、かけている……の?
4)は「怠惰」
父と兄を正直だけれども勤勉ではなかったというところから?
5)「肉欲」
私は肉欲はやってないと思っていたし、あんまりそこに性的なものを感じなかったけれど、ユディットからすれば「女であることがまた別の苦しみを」思い出させたのか
……っていうことだよね?
で、上であがっていない「傲慢」は、ユディットはここにいるほうが幸せだという兄の傲慢なのか、はたまた「傲慢」に指摘された通り、ユディット自身なのか?
「憤怒」は3)で喧嘩している弟たちを指すのかなぁ。
もっとちゃんと解釈すればつながるのかもしれませんが、それまでめぐってきた七つの扉とのつながりが弱くて。
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06月12日(火)
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