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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■ピーター・チャンとの対話(喜欢你)・2
(続きです)
ピーター ところで、君はいつになったら監督をやるのかな
武 わかりません、やるとは限らないし。
ピーター 君はできるよ。映画にこれだけ興味があるんだから (武 ため息)
監督は、プロでなくてかまわない唯一の職業なんだよ。
いつも言っているが、監督はmultiple choice、つまり選ぶこと。
大勢の優秀な人材がたくさんの材料を差し出して選ばせてくれる。
実は監督はそんなに難しくない。判断できればいい。
武 ぼくは20歳になる前はとても監督になりたかったんですよ。
ピーター ほんとかい、そんなに早くから?
武 そうそんな昔。20歳だったかな、大体そのぐらいです。
ピーター 当時、君は確かニューヨークで
何か月か学校に通ったんじゃなかったっけ?
武 そんなに長くじゃないです、2、3週間だけ。
ピーター 演技の勉強、それとも監督?
武 映画の勉強です。
そして監督の権威ってすごいんだなあと思って、じゃあ、監督になりたいと。(笑)
その後、もちろんチャンスもなかったんですけど、30歳ぐらいの頃、
チャン・イーモウ監督が大作を撮り始めるようになり、
あなたの「ウォーロード」もそうですよね、
他にも、ジョン・ウー監督、の「レッドクリフ(赤壁)」……。
ピーター 「レッドクリフ」。どんどん大作に出るようになった。
武 こういった映画を経験して、その監督たちを見ていて、
本当に、そのとき思ったんです、「監督は大変だ、なるのはやめだ」(笑)
どうしてこんなに大変なんだって。
そのときだけは、俳優は楽だと思ってしまいましたよ(笑)
この先は、どのくらい演技を続けられるかわからないし、
チャンスに恵まれて、誰かがオファーをくれれば、
出演することがあるだろうけれど、
なかったら、誰もオファーをくれなくなったら、また考えればいいと。
ピーター 断るのを少し減らせばいいんだよ、
誰もオファーしないなんてことがあるものか。
武 違う仕事に手を出すなら、ずっとその仕事をするべきだと思うんです。
やめて、また戻ってきて、というのはしたくない。
俳優やって監督やって、また俳優、監督、こんなふうじゃなく。
だから、もしいったん監督になったら、俳優はもうするべきじゃない
あなたは演技をやろうと思ってますか?
ピーター ぼくは演技はできないよ
武 どうして?
ピーター どう演技したらいいんだよ、
そもそもコチコチになってしまって動けない。
カメラが回ったとたん不自然になってしまう。
宣伝用動画のほんの短い台詞でも覚えられないんだから。
武 ぼくだってすごく不自然になりますよ。無理してやってるんですよ。
やらなきゃいけないからやるという感じです。
ピーター いや、君はやはり天分があるよ。
武 いえいえ、ぼく、今日はよくしゃべってるけど、
やっぱりやむをえずという感じがしてますよ。
ほら、カメラが4台も回っていたら、話をしないとまずいでしょう。
ピーター 変化したことについて話そう。
ぼくが思うに、君はこの数年ものすごく変化したよ。
武 年をとりました。
ピーター そうじゃない、本当に前より開放的になったと思う。
こういう話をすること自体、数年前だったら非常に難しかった。
今日、発表会のステージでの君のああいう状態も、ぼくには予想外だったよ。
武 でもあれは……後でステージを降りてから、
さっきしゃべりまくってたのは一体誰? 状態でしたもの。
ピーター 君はカメラが回ったら、必ずできるんだよ。
武 ぼくにもわからないけど、
多分あそこは絶対話を続けなくちゃいけなかったからかな。
じゃないと多分怒られる。 (笑)
ピーター だから、ぼくは君は大きく変わったと思うんだよ、ここ数年。
特にこの数年だ。
いつも聞かれるんだがね、金城武とは本当に仲が良いのかって。
ぼくがイエスと答えて君が認めなかったら、恥をかくじゃないか。
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09月23日(日)
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