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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■雑誌記事(時報週刊)●アルマーニ新作●新聞記事(中国時報)
少しずつ、雑誌や新聞記事を後追いしていきます。
ピーター・チャン、金城武を評する
超かっこいいが、極めて自信がない
名監督ピーター・チャンは、「如果・愛(ウィンター・ソング)」「投名状(ウォーロード)」「武侠」と、
金城武と続けて一緒に仕事をしている。
彼が見る金城武は、中国語芸能界で最も出演料が高く、
最もミステリアスな二枚目男性スターでありながら、
極めて自信がなく、自分自身に懐疑的になりたがる。
しかし、金城武は「武侠」で役を演じるために、少なからぬそのキャラクターを変化させ、
もうそんなに強情ではなくなった。
最近の彼の発言が変化し続けていることを裏付けるかのようだ。
ピーター・チャンが2005年に金城武を起用してミュージカル恋愛映画「如果・愛」を撮って以後、
彼の監督する映画には、必ず金城武の姿がある。
2人のコラボはもう6年、以心伝心であり、ハリウッドの名監督マーティン・スコセッシが
レオナルド・ディカプリオをよく使うのに似ている。
ピーター・チャンは笑って言う。
「レオナルドは他の映画にも出ているでしょう。
金城武は『赤壁』の他は、ほとんど僕の映画ばかりだ。
『赤壁』は、あまり考えるな、脚本を読まなくてもやるべきだと彼に言ったんですよ」
金城武はその美しい顔立ちでたちまち人気を博し、
10数年にわたって中国人映画界で一定の地位を占めている。
その生活はひっそりとしてミステリアスであり、
ファンが長年最も好奇の目を注ぎ、最も憧れてきたスーパーアイドルだ。
彼はかつて、自信を持てないでいると告白したことがあるが、
ピーター・チャンの目に映る金城武は、確かに極度の自信欠乏症だ。
だが、この特質が彼をスーパースターにしてもいるのである。
「男は、ハンサムすぎる男は好きになれないものです。
攻撃性がありすぎると感じるのです。
金城武は、現在、最もハンサムな男性スターで、
女性に好かれますが、男からも嫌われません。
彼には一種、自信のなさが強く感じられ、かっこよさで自分をアピールしようということがなく、
逆にある種のもろさ、哀れさがあり、複雑さに満ちているからです」
彼へのオファーは一仕事
ピーター・チャンは、金城武はハンサムであるだけでなく、
声が容貌よりもさらに魅力的だと考えており、
3作品で金城武の声でナレーションを入れることに決めた。
金城武の出演作は多くないが、なぜピーター・チャンの映画を選ぶのだろう?
答えは、ピーター・チャンが、金城武にオファーした他の誰よりも、辛抱強く待つことができるからである。
ピーター・チャンは、金城武が出演をOKするには、必ず疑問のプロセスがあり、
じっとそれに耐えることができて初めて、出演をかちとることができると明かした。
「まず、彼はぼくに、どうしてこの映画を撮るのかと聞いてきます。
もし、撮らないように言いくるめられれば、自動的に彼は出演しなくていいですからね。
それが不首尾に終わると、なぜ自分を使うのかとまた聞いてきます。
この点でもぼくを言い負かせないとなると、こう言うんですよ、
『誰かできる人がいないか考えてあげますね』」
金城武はピーター・チャンと3本の映画で一緒に仕事をしているが、
毎回、このような疲れるプロセスが繰り返される。
ピーター・チャンは、「頑として続けるという点ではぼくのほうが上手なんですよ。
他の人たちより、また金城武よりも、もっと辛抱強く、もっと耐えることができるからね」
彼が「投名状」の準備を進めていた当初、
もともとの計画では金城武が主役をやることになっていた。
ところが、歴史映画としての製作企画になるにつれ、主役はジェット・リーに変わった。
だが、彼はそれでも金城武を末弟役に強くオファーし、脚本を変更したばかりでなく、
金城武と話をするためにわざわざ日本に飛んで、誠意を示した。
「彼は、銀座で、ぼくが今まで食べた中で一番おいしい刺身をごちそうしてくれたけれど、
ぼくは、もうだめだ、と感じました。
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08月03日(水)
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