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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■雑誌記事(明報周刊)
映画公開後の関連雑誌が次々出てきています。
既に発売された(日本の中華ショップの取り扱いも始まりました)
香港の「明報周刊」を金城武NET討論区(Derrickのサイト)で、
メンバーがスキャンをアップしてくださったのが面白かったので、ご紹介したいと思います。謝謝。
キャプションやコラムは実物が届いてから。


金城武助っ人の裏事情
ピーター・チャン、新作は巨大な穴を埋めるため

ピーター・チャンの新作映画「武侠」は、国内公開1週間で興行収入は1億元を超えた。
また熱い討論の渦を巻き起こしており、映画のタイトルそのものについて、
この作品は「武」だけで、「侠」がない、「時代劇版インファナル・アフェア」
「エセ科学への道」という題名のほうがふさわしい等々、言う者もある。

チャン大監督のような頭の切れる人が、これを予測できなかったのだろうか?
「今は議論を闘わすことが必要な時代だから、騒がれる方が誰も何も言わないよりましです」
はっきりした目的もなく事を起こすのは断じてチャン氏の作風ではない。
話題作りの他、見る楽しさと、新機軸はどちらも重要だ。
「ぼくにとって、金城武にとって、ドニー・イェンにとって、
『武侠』は大きな一歩になりました」

この映画にはさらにもう1つの重大な任務があった
――「投名状」がもたらした大きな損失を埋め合わすことである。
「ぼく自身も自腹を切っています。天文学的数字ですよ!」

「武侠」誕生前史を語るには、「十月囲城(孫文の義士団)」から始めねばならない。
「ドニー・イェンともう1度組もうと思ったとき、ぼくはこう考えました。
1人の主役が映画を全部支えるのは難しい、
ましてや、他にもう6本も映画に出演しているドニー・イェンを主役にすえる映画では。
必ず、金城武、それにタン・ウェイを起用しなければならないと。
2人とも出演作の少ない大スターなので、新鮮な組み合わせになります」

ドニー・イェンが出るなら、アクションは欠かせない要素だ。
ピーターは、新しさを追求し、医学の視点を思い付いた。
そのアイデアを1つ1つ推し進め、金城武が演じた刑事(徐百九)の役が生まれた。
また、ショウ・ブラザーズ映画のチャン・チェ監督式武侠映画の心に惚れ込んでいたので、
武術の達人が隠遁し、自由な行動をとれないでいるというパターンを踏襲することにした。
「渡る橋が古くても気にしません。
古ければ古いほど、かえって世界に通用することが証明されるのです」

ピーターが監督した最近の3作品には、いずれにも金城武が名を連ねている。
お気に入りなのか?
そこには、実は隠れた事情があったのだ。

「ぼくは本当に困って金城武に『投名状』出演を依頼したんです。
プレミア上映が終わったとき、姜文(ジャン・ウェン)が彼が一番良かったと誉めてくれたけれど、
彼の方はぼくに言いました、
『もし、こういう映画なら、次はぼくに声をかけないで』
ぼくは傷ついたけれど、彼がなぜそう思ったのかも実によくわかるんです」

もともと、「投名状」の一番初めの形は、長兄(龐青雲)は金城武で、
次兄(趙二虎)と末弟(姜午陽)にはニコラス・ツェー、エディソン・チャン、
あるいはショーン・ユーにオファーしようとしていた。
ところが、メディア・アジアとアンドレ・モーガン(製作)が大作にすることにしたとき、
金城武はその犠牲になったのだ。

「3人の中で、彼が1番年若で、長幼の序は一番低かったから、
脚本を変更するときは、当然、ジェット・リー、アンディ・ラウが優先され、
彼にはなかなか活躍の順番が回ってこない。
彼は本当に義理人情から、やむなくぼくを手助けしてくれたんです」

ピーターは金城武の役をできるだけ目立たせようと努力したが、
いかんせん、彼を気持ちよく、満足させることはできなかった。
「金城武とピーター・チャンの共同作業に、汚点を残してしまいました」

幸い、2人の友情はゆるぎないものだったので、
ドニー・イェンと組むスターを探すときに、彼はまた金城武のことを思い付いた。

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07月30日(土)
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