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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■北京での単独インタビュー(新浪)@
服装からして北京で行なわれた新浪娯楽による単独インタビューの動画です。
幸いその記録も記事に上がっているので、2回に分けてアップします。
金城武独占インタビュー
自信がないから、当然安心感もない
金城武が入ってきた。
2人、後からついてくる。男性は日本人、女性は台湾人だ。
どちらも非常に礼儀正しく、お辞儀をし、小さな声で挨拶をした。
金城武は2人の前に進み出た。
黄色の革のジャケットを着て、頭のてっぺんから足の先まで行き届いた身なりである。
その彫刻のような顔は、どの角度から撮っても、彫刻のように完璧だ。
金城武は取材が好きではないので、ほとんどの場合、ピーター・チャンと一緒のインタビューを選ぶ。
そうすることで、ピーター・チャンは大部分の質問の防波堤になり
彼はかたわらで、ただ口添えしていればいいのだ。
しかし、いったん、記者と1対1で話すことになると、たとえ時間は非常に短くても、
できるだけ、誠実に対応しようとする。
最善を尽くそうとしているのを私は感じた。
どの質問にも、彼は頭をつかい、できるだけきちんと答えようとする。
だが、スターになって久しいので、このインタビューはやはり隠れん坊遊びに似て、
彼がうっかり本心を出し、こちらが追求しようとすると、また身をかわす。
砂の中から金をすくうように、金城武の言葉の中に、ちらっと見えた聴きどころをつかまえねばならない。
例えば、「ぼくは自信がありません、当然安心感もありません」というような言葉だ。
後で思ったのだが、実は、俳優は誰でも安心感を持っていないのだ。
金城武は、だが、本当に自信がない。
己れに厳しく、ある種の抑制から外れることはやってみようとしない。
多くの人が豊かさと名声を夢見る時代なのに!
彼は抑制したいと思う――これがひょっとしたら、彼が多くの人に好かれる理由なのかもしれない。
監督を崩壊させる問いを永遠に投げかけ続ける
――昨日、大勢の人が「武侠」を見ました。
あなたが演じた役は名探偵コナンか、あるいは「ホームズ」のワトソンだと言う人もいますが、
そう思いますか?
金城武 両方とも見たことがないんです。
――では、この役を引き受けたときは、どのようにしてこの探偵という役に近づいたのですか?
武 どんなふうに近づいたか? 実は、お話自体がああいうふうなので。
ぼくの役がいったいどんな人物か、おおよそどういう方向に演じて行けばいいか――
ぼくはずっと監督と話し合いをしました。
初め、ぼくは疑問でいっぱいだったので、ずっと監督に言っていました。
ぼくの役は一体どう作り上げたらいいんですか? 向かうべき方向はどこですか?
黒なのか、白なのか? それとも黒でも白でもないのか?
何もかもぼんやりしていました。
ぼくらは少しずつ意見を交わし、ある方向を見つけた後でも、
ぼくはやっぱりどう演じたらいいのかつかめないでいた。
でも、物語の背景はもちろんわかっている。
監督がほしいもの、表現したいものは、中国武術というみんながよく知っているものが、
実は実際に人体を打った時、どんな化学変化を起こすものなのだろう?
映画はどんなふうに科学の観点から説明できるのだろう?
科学技術の手段でどう表わせるだろう? ということです。
これらは最初から知っていたので、だから初め、ピーター・チャンのことが心配だったんです。
こんなに難しいことができるのだろうかと。
そこでとうとう彼に聞きました。「いったい何を撮るんですか?」と。
というのは、何を撮るかが、ぼくは何をしなければならないかに関係してくるからです。
――あなたの質問はどれも監督を崩壊させてしまう質問に思えますが。
武 (ちょっと考えて)ああ、そうでしょうね(笑)。
永遠に問い続ける、「なぜぼくを使うの?」
――前に聞いたことがあるんですが、監督がこの映画のオファーをしたとき、
あなたは何度も監督に「なぜ自分を使うのか、なぜ自分を使うのか」と聞いたそうですね。
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07月06日(水)
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