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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「武侠」制作日誌3●完成披露は上海で?(訂正)
続きです。今のところ、この14が最新。12〜14は一昨日黄伏せしたのと同じ場面のことなので、
これも伏せます。

10
9月22日 タン・ウェイ 12:30。
もう昼食を済ませてしまったタンさんは、明らかに早く来すぎた。
仕方なく、みんなが食事をするのを見ているしかなかった。
彼女は手持ちぶさたでいたのだが、女性の調理師の作った肉の煮込みを目にすると、
無表情だった眼がきらきらし、箸をとり、手を伸ばす用意をした。
ところが利発で器用なアシスタントがそれを止めた。
タン・ウェイの悲しそうな顔を見ながらも、調理師は少しも同情せず、こう脅かした。
それ以上食べると、(太って)芝居がつながらなくなるわよ!

11
食べることといえば、調理師が、金城さんは出されたら全部食べる$lの代表だと言っていた。
「最初に彼に食事を渡したとき、容器にちょうどいっぱいに入れてたんだけど、
食器が返ってきたら、すっかり空になってたの。
これは少し増やさなきゃな、と思って。
次の日、もうひとすくい多く入れてあげて、食器が戻ってきたら、やっぱり空っぽになってた。
また次の日は、2すくい多く入れてあげたのに、戻ってきた食器は、やはり空っぽ。
ただし、このときは彼のアシスタントにこう言われたの。
和さん、ご飯はほんとにこんなに多くなくていいの、
彼はすごく苦労して食べてるのよ、って」

12
「武侠」で、ドニー・イェンは2つの役をやっている。
1つは雇われブルーカラーである職人の劉金喜、もう1つが、殺人に明け暮れる唐龍。
唐龍から劉金喜までの10年間を、ピーター・チャンはたった1つのシークエンスで表現した。
すなわち、ハイ・チョンマン、呉里璐から孫立まで、美術スタッフ全部から誉められた、
この映画のかなめである皆殺し<Vーンである。

13
皆殺し≠フ場面は短いが、しかし中国の歴史そっくりで、たくさんの素晴らしい見所がある。
「10年、善に従うことができなかったのに、1日で改心する――唐龍を変えた小さな少年」
という、この華やかな一節を明確に語るために、ピーター・チャンは、
もう十分精巧なセットのスケッチを前に、こう言った。
「今、脚本は説得力があるし、ドニーの演技にも、ぼくは納得する。
だが、もし今、セットに説得力がなければ、観客をしっかりつかむことはできないんだ」

14
この場面の雰囲気を十分出すために、美術スタッフは少なからぬ努力をした。
山を登り、洞窟にもぐったが、最終的には、ある屠殺場を改造することになった。
怖ろしい血なまぐささを醸し出すために、美術スタッフは、
最初、約20頭の腹を裂き腸を抜いた牛を購入する計画を立てた。
このプランが伝えられると、みんな効果十分だと考えた。
ところが最後の最後に、腹を裂き腸を抜いた牛は、牛のあばら骨に替えられた。
というのは、このシーンには、6歳の子役が1人、出演することになっていたからだ。



●完成披露は上海で?

日程は書いてありませんが、その部分を抜き書き。

新作公開のため、全力で宣伝が開始される。
近日中に上海で行なわれる新作映画の発表会は、従来の形を改め、
徹底的に新しいアイディアで推し進められる。

ピーター・チャン監督の「武侠」の発表会が黄浦江のほとりで開催される。
3591平方メートルもの「武侠」の巨大ポスターが震旦ビルの壁にかけられ、
河の両岸に照り映える。
ポスターの面積はギネスの記録――2698平方メートルの
マイケル・ジャクソンのアルバムジャケットのポスター――を超える。
この明るさ≠フためにくべられる≠ニいう金がいかばかりかは、
十分推測できるというものだ。
(解放日報 2011.6.16)

●修正(6/18) 
↑の記事、この前の武なし発表会のことでは? と、ご指摘あり、
確かに、大看板といい、そうですね。
このイベント、武がいなかったので、ざざっと読んだだけだったので、
あまりよくわかっておらず、つい、これからのかな、と思ってしまいました。

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06月17日(金)
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