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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■カンヌ・プレミア、台湾の記事●カンヌの旅・全記録●四川語について、もう少し●どさくさまぎれに
カンヌでの「武侠」のイベントは全て終わりましたが、
今回あまりに盛りだくさんで全然ついていけず、ニュースもいろいろ手つかずのまま。
ここで、少しずつ、補っていこうと思います。

ただし。
ネタバレ多すぎで、結局こうしてどんどん知ってしまうんだよね〜と思うのですが、
でも、いつになるかわからぬ日本公開を待てずにいきなりあちらで見るならば、
これくらいの前知識は持っていないと、ついていけないのかも。
ま、できるだけ伏せます。


金城武、「武侠」に出演
「驚くべき眼」と賞賛される

ドニー・イェンは新作「武侠」で引退した侠客、劉金喜を演じているが、
警官役の金城武とのシーンは精彩を放っており、林の中での別れの抱擁まである。
ドニー・イェンは笑っていわく、
「あの場面はスチール撮影もあったから、長いこと抱き合っていなくちゃいけなくて、
しまいには、もう放してもいいかい? と聞いてしまったよ。
もう少しで(同性愛を描いたアン・リーの「断背山=ブロークバックマウンテン」のもじり)になるところだった」

ドニーによれば、「金城武はプロフェッショナルで、とても真剣。
彼との別れのシーンは大変気に入っている。ぼくもいろいろ考えた。十分満足している」
金城武の妻を演じる中国の女優、李小冉が、金城武が好きだと自ら告白したが、
ドニーは大笑いして、「だから、彼を抱けたぼくは本当に幸運だったんだな」と言った。
ピーター・チャンは彼の演技を賞賛し、台湾金馬奨、香港金像奨の主演男優賞に強く推すと言ったので、
ドニーは「彼に金を渡しておくよ」と笑った。

監督のピーター・チャンは、「如果・愛(ウィンター・ソング)」「投名状(ウォーロード)」に続き、
3度目の金城武起用である。
「ミューズ(インスピレーションの神)」とさえ、彼のことを表現する。
パートナーのサンドラ・ンは、一昨日、金城武に向かい、恋人のことを皮肉ってこう言った。
「彼はどの映画でもあなたを撮るでしょう、実はあなたみたいになりたいと思ってるのよ」
ピーター・チャンはこう言う。
「金城武の個性はずっと変わらない。役の演技にものすごくこだわる。
彼は自分をかたく守っていて、人をあまり信じられず、安心感がない。
しかし、今はどんどん開放的になってきて、勇気をもっていろいろ試すようにもなってきたね」
そして金城武の声は非常に魅力があり、
撮影チームは彼に「ナレーションの王子」の称号を授けたと賞賛した。
(台湾りんご日報 2011.5.16)


中国時報の記事では、このあたり、こうあります。抜き書きで。

(前略)金城武の容姿は大変魅力的だが、監督のピーター・チャンは彼の美声をもっと愛している。
彼を起用した「如果・愛」「投名状」「武侠」いずれの映画でも、彼にナレーションをさせ、
「VO(Voice-over)王子」と呼ぶ。

サンドラ・ンは、金城武に「彼はあなたみたいになりたいのよ」と言った。
ピーター・チャンはそれに同調、「もちろん、彼みたいになりたいよ。
ぼくの映画の彼の役は、全てぼくが最も入れ込んでいる人物なんだ」。

ピーター・チャンの話では、金城武は自分を守って、安全感がなく、
いつも「なぜ、そういうふうにしなければならないのか」と絶えず問いかけてくる。
3作一緒にやって、やっと信頼が得られた。
初めて「投名状」を見たとき、彼は満足していなかった。
「こんななら、次はぼくにオファーしないで」

だが、今回の「武侠」は、まだ映画を見ていないのに、ボスの葛福鴻をカンヌでの上映に誘っている。
プレミア上映が終わってピーター・チャンが彼に「満足かい?」と尋ねると、
彼は「すごくよかった」と答え、ピーター・チャンをほっとさせた。
「3作一緒にやったが、彼はきっとこれに一番満足していると思うよ」(後略)
(中国時報 2011.5.16)


この記事と関連した別の記事では……

(前略)ピーター・チャンは金城武を自分のミューズだと形容した。
金城武はあわてて、とんでもない、

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05月21日(土)
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