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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■GQ取材記H●方莉さんのファンへのメール
スポーツ

金城武は肩幅が広く、厚く、たくましい腕をしていて、上半身はいわゆる逆三角形だ。
彼は私が彼の腕に注意をひかれているのに気づいて、
まるで身体検査をされているように決まり悪そうにした。

Lico 台北アメリカンスクール在学中はバレーボールチームにいらしたし、
あなたの運動神経の良さは誰もが認めていますよ。
でも、今はスポーツはしないで「半年に一度しかジムに行かない」とのことですが?

金城武 違いますよ、あれはうそです、全然行きません。

Lico 半年に1ぺんも?

金城武 (笑って)いや、行かないわけじゃないです、会社に行かされますから。
でも、思うんですよね――それは、今あるべき姿をしてない、ということなんだろうか? 
一つの“味”ではないんだろうか?
食事だったり、美容だったりに心を砕くのも1つの考えであって――
そういう考え方をする人は、全然間違ってないけど。
周りの友達にもよく言われるんです、いいなあ、30すぎて全然太らないなんてって。
そう、ちっとも太らないんですよ!
もしかしたらいつか、「まずい、ジムに行かなくちゃ、しまった」と思うことがあるかもしれないけど。
でも、この2、3年感じるんです、夜、酒を飲むと、きまって顔がむくむなあと。

本当はスポーツは好き。学校ではずっといろんな球技のクラブに入ってました。
仕事をするようになってからは、みんなが言うスポーツは、
ぼくはスポーツだと思わない、労働だと感じるんです。
すごくバスケットがしたいし、サッカーも好き、でも、人がいないとできないし、場所も必要。
「傷城」のとき、ずっと卓球を練習しなくちゃいけなかったんです。
もし、昔、卓球に触れていたら、大好きになったかもしれないなと、実は思いました。
でも、今から始めるのは、すごくきつい。
ちょうどいいときに触れる機会がなかったってだけ。
トニー・レオンに電話して、トニー、卓球しに行かない? なんてありえない(笑)。
ジムという室内にこもるのは、運動は健康のためという考え方でしょう。
理由がダイエットであれ、他の何であれ――それを楽しむためにやるのでは決してないでしょ。
ぼくなら、毎日睡眠をとって、消化をよくするほうがいいですね。

Lico 自分は適応性があるほうだと思いますか。
違う風格の監督や、違う文化の現場で仕事をしてきたでしょう。

金城武 前はあまり適応できなかったけど、今は少しよくなりました。
前は、自分を押し通したりして適応しないのはいけないことだと考えていましたね。
適応することを労働と受け止めるのか、楽しみとするのか、と考えるんです。
例えばカメラマンに向かうと、やっぱりプレッシャーがあるけれど、
相手が何を要求しているのか、よく考えると、だんだんと感じがつかめてきて、
最後にはよい結果も得られる。
後になると、日本でも、どこでも、仕事するときは、
監督とコミュニケーションしたいという態度で臨むように努めています。
たとえ、状況はこうで変えられないとわかっていて、ぼくもそれを尊重するとしても、
でも自分にはある、こういう空間が必要であって、
それで初めて動けるんだと自分でわかっているんです。

Lico あなたの理想の家庭はどんな家庭ですか?

金城武 「理想」と言うと――自分にも、相手にも、理想の状態に変えることを求めることになる。
ぼくは自分と相手を曇り無く見たい、そして互いに尊重できるという方がいい。
理想の、とおっしゃったけど、たぶん「それはこれだ」であって、
「どうあってほしい」ではないんじゃないか。

Lico 結婚は男にとって不可欠だと思いますか?

金城武 縁ですね。ぼくは、多分、他の積極的に結婚しようという人とは違うと思います。
今はまだです。結婚がいいものかって? 多分考えようとしない。
したい、と思えば執着が出るでしょう、2人の間が不自然になって、
何がなんでも結婚という風になってしまう。
また、反対に結婚なんかしない、ということも言っちゃいけない。

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03月06日(土)
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