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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■NDDの頃E●キリ番記念品のお知らせ
霧から抜け出て、死ぬほど疲れてE
少し前、安室奈美恵が台湾に来たとき、
ボディーガードと記者が衝突して腕力沙汰があったらしく、
ぼくにどう思うか聞いてきた人がいました。
ぼくは文化や考え方の違いが引き起こしたことだと思いました。
ちょうど、ぼくにアメリカ人のジョークがわからないように。
もしアメリカに住んでいるなら、ぼくもわかるけど。
日本では、記者が写真を撮りたいときは、1枚でもですよ、
撮っていいか聞きに来るんです。
もしだめだといったら、こう言うでしょう、
それならまた時間を打ち合わせて出直しますと。
香港では違います。
スターを見かけたら最後、カシャカシャ撮り続ける。
そして、あとでその写真を売るんです。手の下しようがないんです。
これもやっぱり1つの環境で、こうあるべきだ、とは誰にも言えない。
少なくとも、こちらを尊重して、聞いてほしい、
そうしたらぼくはいいよと言うでしょう。
だって、それがあの人たちの仕事で、写真を撮って初めて仕事になるんだから。
お互いに尊重するといいと思う。
もし、相手が尊重してくれないなら、ぼくもその人を尊重したくない。
中国と日本の記者とボディーガードとの衝突は、お互いのことを知らないからで、
誰がいい、誰が悪いと言うことはとても難しいです。
もちろん香港では、記者たちは、写真を撮ることで
顔を売る手助けをしてやってる、宣伝にもなってる、
写真がみんなに行きわたるからいいじゃないかと思ってます。
ずっと前から、みんなあきらめて、いいや、
撮らして、悪口を言わせないでおこうと思ってしまってる。
日本に行って仕事をしたとき、どういう環境かわかったので、
どうしたらいいかがわかりました。
台湾と香港では、割に人情味があるけれど、日本とアメリカではたぶん少ないと思う。
日本の撮影現場では、誰も遊ばないんですよ。
香港や台北ではみんな楽しくやる。アメリカもダメです。
でもすべて良いところ悪いところがあります。
例をあげてみましょうか。
今、マルボロライトの映画を撮るとしたら、日本人は煙草ケースを作り、
中にタバコを20本入れ、きちんと包んでから、撮る。
中国人は映画に必要なケースの見える面だけ作り、お金と時間を節約する。
だから見た効果は同じ。
どっちがいいよと言うのはすごく難しいですね。
日本人はとても素直に自分のすべきことをします。細心で質がいい。
台湾人はどちらかというと、うまく立ち回るのを知ってる。
ぼくは両方でどちらもできるだけ学ぶようにしました。
「Misty」の戦いのシーンでは、武術の決まりごとがあって、
片手で刀を持ってはいけない、両手で持つように言われました。
それは武士の身分というものがあり、どの身分の者はどんな持ち方をし、
どんな刀捌きをするかが決まっていて、歴史に照らしてやっているからです。
でも、そうだと、とても動きにくいんですよ。アクションにいい効果が出ない。
香港ならアクションには動きや速さや美しさを求めます。
日本人はこういうことをして、何をやろうとしているんだろうと思いました。
年配の人でなければ、誰もわからない。ぼくだって全然わからない。
ぼくにとっては映画は娯楽で、ただ文化というものじゃないから、
そんなことにこだわっていられない。
水に入っての戦いもあったんです。
で、聞きましたよ。
片手でやっていいですか? 変わった侍ということでもいいですか? (続く)
(台湾プレミア1997年8月号)
●キリ番記念品のお知らせ
150万とその前後賞各2ということで、次の記念品をお送りします。
ヒットした方は、カウンターの数字を保存して、メールでお送り下さい。
ヒットはお1人1回まで。
品物はいずれも中古品なので、きれいではありますが、
売り物同様でないのはご容赦下さい。
1500000 VAIOのポスター3枚セット(下の絵柄の縦長のものです)
前後賞です。
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06月25日(土)
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