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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「夜宴」情報再び
フォン・シャオガンの新作にまた新しい動き
「夜宴」に名脚本家を依頼
「貴族」の脚本がなかなか出来上がらないことが理由で、
フォン・シャオガンはお正月映画戦線に加わらないことを発表。
彼が今年どんな題材の映画を撮るのか、あれこれと推測が飛んでいるが、
昨日の夜、フォン・シャオガンはひそかに長沙を訪れ、
著名な脚本家盛和と面会し、新作「夜宴」について打ち合わせを行なった。
今回の長沙行きには、親友の監督、張黎と、
中国のトップフィルム編集者≠ニ呼ばれる劉苗苗を同行、
ファン・シャオガンのこの脚本に対する重視のほどがうかがわれる。
昨夜、フォン・シャオガンは友人達とともに長沙に到着すると、
すぐ盛和と脚本について打ち合わせを開始した。
これまで、フォン・シャオガンの今年の作品は、
香港のパパラッチ族をあてこする「娯楽大家」であるとか、
風刺性にとんだ「貴族」であるとか、いろいろと言われてきたが、
しかしこれらは全て煙幕だったのだ。
フォン・シャオガンが今年、本気で撮影をめざしているのは、
銀川金鶏百花映画祭の折、噂として名前の漏れた「夜宴」であり、
ただ、脚本担当は、この盛和なのである。
内容が漏れるのを防ぐため、フォン・シャオガンは記者に対し、
余り詳しいことは明かさなかったが、記者は他にも取材を重ね、
「夜宴」は中国版「ハムレット」と言われており、
作中には「ハムレット」と相似する部分がかなりあること、
また、五代十国時代の有名な絵物語「韓煕載夜宴図」を種本とし、
中国の宮廷闘争における王子の復讐譚≠描くことなどを聞き出した。
ある事情通は、この作品の持ち味は、
フォン・シャオガンのこれまでの作風とは大きく隔たり、
コメディ風味は全くないとも明かしており、彼にとっては大きな挑戦となる。
さらに、製作費も今までの最高で、3000万米ドルになると予想されている。
盛和が昨日語ったところによると、
もともと彼が北京に行ってフォン・シャオガンと会い、
脚本について相談することになっていたのだが、
湖南テレビ局の会議があり、局と契約をしている彼は抜けるわけにいかない。
そこでフォン・シャオガンが、自ら彼に会いに長沙に来たのだという。
フォン監督が脚本を非常に重視していることがわかる。
「夜宴」の全体的雰囲気について、盛和は大変荘重≠ニいう4文字で表現する。
そして、ちょうど日本の監督黒沢明がシェイクスピア物を日本化し、
「リア王」を「乱」に生まれ変わらせたのと同様に、
今回ファン・シャオガンは「ハムレット」の中国化をしようとしており、
全く新しい感覚を与えるものになるに違いないと説明した。
現在、脚本は既に完成しており、今回のフォン・シャオガンの長沙訪問は、
脚本中の比較的細部の打ち合わせを行ったものである。
具体的な内容については、盛和は今のところはまだ公表できないと述べた。
盛和は、中国の脚本分野では、ずっと重厚な歴史物で有名だ。
その「走向共和」などの作品は、大好評を博している。
一方フォン・シャオガンはユーモア喜劇に長けており、
作風のかけ離れた2人が今回どんな火花を散らすか、
この点だけでも映画ファンは大いに期待できる。
「夜宴」のストーリーは、盛唐もしくは五代十国時代を背景に、
華やかな夜毎の歌舞音曲の陰で殺気漂う
宮廷闘争を映したものになるとのことだ。
この他、フォン・シャオガンの御用達俳優、葛優が今度も出演し、
時代衣装姿に挑戦すること、コン・リーも出演の可能性があること、
金城武、チャン・ドンゴンとも密接に連絡を取っていることもわかった。
このような顔ぶれから、フォン・シャオガンは明らかに
より広大な国際映画市場に野心を燃やしていると見られる。
(新聞午報 2005.6.1)
BBS 15:00
06月01日(水)
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