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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■Esquireの記事@
中国版Esquireの記事です。
彼の日記が引用されていますが、途中省略や
文章の位置の変更、単語の変更もされています。
意味自体はほとんど変わっていないと思いますが、
原文がわかれば対照してください。
金城武を見失って――すべて見えるのに、いずれにもたどりつけない
金城武について、彼らはこう言っている――
「彼はかつて成長のシンボルであり、
思いの理由であり
無理やりさらされた青春と天使の翼であった」
もちろん、昔のことだ……
我々は彼の誕生から初めて、一歩一歩、彼がかつて我々にくれたあれ……
ちょうど「恋する惑星」の中の、あのいつでも期限切れになりうる
パイナップルの缶詰のようなものへとたどることができる。
金城武は1973年、台湾で生まれた、だが、日本国籍である。
父親が日本人だったからだ。
父親は、日本と台湾を絶えず行き来して、養鰻業を営んできた。
後に金城武の母親と知り合い、武が生まれると、台湾に居を定めた。
この後、現在に至るまで、一家は台湾の天母という土地に住んでいる。
この土地は外国人が多く住む地区であり、美しく、静かなところだ。
金城武は小学生時代を日本人学校で過ごした。
高校になってアメリカンスクールに移った。
インターナショナルスクールの教育制度は、台湾の学校より
ずっと自由で開放的で、彼の初恋の舞台ともなった。
そのことを思い出すとき、彼は、初恋を経験したすべての人と同じように、
ちょっと幸せ、ちょっと感傷的、そしてちょっとばかりやるせなくなる。
一組の恋人は、ひょっとしたら、互いに自分の初めてのものを
すべて相手に与えた後、確かな関係を築いたのかもしれない。
だのに、少女は外国に行ってしまった。
「愛は願ってかなうもので、無理やり求めるものじゃあ絶対ない……」
「ぼくは感情の処理があまりうまくできない。
ときどき、愛はどうにもしようのないものだと思う。
誰かを愛すれば幸せを感じるけれど、煩わしさと不安のもとにもなる。
ぼくは恋愛が一番という人間じゃない。
ぼくの中では、友達の方が高い位置を占めている……」
だから、さらに彼が仏教を信じていると聞いても、とても自然なことに思える。
同門にいるのは、リチャード・ギア、アニタ・ムイといった人たちだ。
その愛の終わりは、ある偶然の機会ともなった。
彼は清涼飲料のCMに出演したのだ。
そのとき、15歳。
こののち、他の同年齢の者たちとは進む道をたがえ、
彼の芸能人としての人生が始まった。
ここで、触れておく価値があるかもしれないのは、彼の身分の問題である。
というのも、彼自身、それをよく口にしているからだ。
幼いとき、近所からは日本人だとみなされていた。
日本人学校に入学すると、同級生から、今度は台湾人だと言われた。
今は多分、香港人と思っている人が多いだろう。
彼自身、かつて、日記にこのように書いた。
「台湾人って、何? 日本人って何? 韓国人ってなに?
今この地に生まれたから、私は日本人、1000年前にここに生まれたら、
日本人、5000年前に,ここに生まれたら……何人かな?
何人って、何を基準に決めてるのかな?
お釈迦さまが言うように、”万事必然にあらず”。
……
みんな自分になろうよ。
自分って、何? (続く)
(文・CLEAN「時尚雑誌 Esquire」中国版 2005年5月号)
BBS 23:00
05月24日(火)
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