ID:23473
武ニュースDiary
by あさかぜ
[6277687hit]

■「南方人物周刊2017-4-24」 金城武の隠れ身の術・4

「金城武はおそらく、一生暮らす分の倍のお金を
早くに稼いでしまっていると思う。
彼のようにお金を使わないスターを見たことがない。
高い服は買わない、食べ物への要求も低い。
人気者にもなりたくないし、注目を集めるのが嫌なんだ」
とピーター・チャンは言い、
「もし、喜びがなければ、彼は映画に出る必要がないのさ」と、まとめる。

高暁松は「喜歓你(恋するシェフの最強レシピ)」に客演しているが、
出品の阿里娯楽委員会の首席でもある。
金城武が、彼に、こう言った。
「状況をちょっと報告させてもらっていいですか?
弁当は確かにまずいです」
高暁松は、心底驚いた。なんと金城武はスタッフと一緒の弁当を食べていたのだ。

金城武は服装に構わない。あるものを着るという、本当の構わなさで、
本当は念入りに考えた、お洒落としての構わなさとは違う。
ピーター・チャンは、それを「枝葉にこだわらない」と
婉曲に表現したことがあるが、時にははっきりと、
「実はあまり清潔な人じゃない」「少々薄汚れている。
おそらく、今日着たものは、明日も着るだろう」と言っている。
朱延平(チュー・イエンピン)監督の用語はもう少し聞こえがいい。
「身なりに構わないね」
髪はぼさぼさで、ヒゲも剃らず、「無骨な男だよ」

著名なファッションデザイナーの呉里璐(ご・りろ)が覚えているのは、
金城武と一緒に「ラベンダー」のロケで、フランスに行ったときのことだ。
当時はまだ気ままなリラックスしたスタイルは流行しておらず、
アイドルスターならなおさら、どこに行くにも服装に気を遣っていた。

一日の撮影が終わり、彼女が金城武の部屋のドアをたたいて、
食事に行こうと誘うと、彼はTシャツにサンダル、
七分丈のズボンという姿で出てきた。

何度かこれが続くと、呉里璐はさすがに我慢できなくなり、
「ねえ、ここはパリなのよ!」と注意すると、金城武は反問した。
「パリにいるからって、何なの?」

「姿を現すや、さっと光が差し込める」とと言われる金城武が、
こういう服装で身を覆うと、本当に光が消え失せてしまう。
朱延平はこれを、”変装術“と呼ぶ。
許依萌があるときモニターのそばに座っていると、
金城武が出番を終え、自分の服に着替えて、彼女の後方に腰かけた。
その場所は普段スタッフは座らないところだったので、
ちらっと眼をやり、思った。
「誰? ここに座ってるのは」

たった今までカメラの前にいた、あの350億ドルの財産を持つ
覇道総裁だとは、まったく気付かなかったのだ。
ピーター・チャンは、「芸能人はよく写真に撮られるが、
それは、一目見ればすぐ芸能人だとわかるからさ。
金城武は街に出ても、本当に周りの人たちとおんなじようなんだよ」
(続く)


フルマラソン気分ですが、ようやくあと1回で、この項完結です♪


   BBS   ネタバレDiary 16:10

06月29日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る