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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■雑誌記事(明報周刊)
「最初は徐百九の出番は少なかったんですが、
でも彼は役を面白がってくれ、質問を重ねてきました。
『どうして彼は医学を知っているのか? こだわる性格はどこから来ているのか?』とね。
そこで、ぼくは絶えず場面を書き加え、徐百九は以前毒にやられたことがあり、
針灸を使って自分で治療しなければならない、そのせいで人に対しても同情心を失い、
ドニー・イェンを必ずつかまえて法の裁きを受けさせると誓うようになった、と説明しました。
こうして役は豊かになり、実際2人主役に変わってしまったのです」
金城武はまた、自分から、徐百九に四川方言を話させることを提案した。
「アイドルスターには問題があって、他人が自分をどう評価するかをすごく気にします。
ぼくは、彼が自信を持たないことがいつも不満でした。
プロモーションに入って初めの頃、北京と上海の記者会見で、
彼はいくら言われても四川語での挨拶をしようとはしませんでした。
ところが、四川に行ったとき、彼はやっと、それに応えたんです。
これは彼が本当に自分を開放したことであり、性格面での大きな飛躍だったんですよ!」
ピーターとドニー・イェンにとっても、新しい試みだったのでは?
「ドニーは演技面で、ぼくは心理面で。
『武侠』はぼくに、技術面での不安から抜け出させてくれました。
それは、ぼくの今後の創作にとって大変重要です」
票泥棒には前科あり
彼は、「武侠」は「投名状」の成績と並び、中国内地で2億を超えるだろうと見ている。
先日、広東、重慶などで、ネットユーザーたちが、映画館で「武侠」を見たのに、
チケットには「建党偉業」と印字されていたと声をあげた。
興行成績が自動的に書き換えられたことになる。
この票盗み騒ぎは後遺症があるのではないだろうか?
「映画館チェーンから中影へ、配給元へ、電影局へ、我々はすべて報告しています。
これが特殊な例であり、実際の数字に影響しないことを願っています。
実は似たような事件は以前にも1回あったんです。
『投名状』と同時期に、お上寄りの内容の映画が公開中で、
間もなく終わる時期だったのに、ぼくらの映画の初日に、この映画が、
上海のある映画チェーンで、それまでの1、2万元から突如10数万元に跳ね上がった。
明らかに我々の票を持って行ったんです.。当然、すぐに訴え出ました」
ここで投げ出すわけにはいかない。
大監督も生きて行かなくてはならないのである。
「どの映画も、作る目的はとにかく金を稼いで、
香港、台湾、大陸の大勢の人間を養うことです。
会社はどんどん大きくなっているようだけど、
今でもぼくはまだチンピラで、金持ちにはなれてないんですよ」
ピーター・チャンが「チンピラ」とは? これは罪作りなことだ。
「『投名状』の損失はひどかったですよ!
そもそもこんな大掛かりな作品にしたのは、世界中での公開を目論んだからです。
ところが、人はアクションを見に来るのに、こちらはとうとうとしゃべっていて、
外国に持って行ったらすごい字幕になる。大規模公開なんかできっこないでしょう」
彼個人の出資は20パーセント強に過ぎなかったが、
それでも1000万以上補てんしなければならない破目になった。
「『武侠』を撮るのは『投名状』の損失を取り戻すためで、そうできればいいと思っていますよ」
新作のセールスは好調で、北米最大の配給会社のオーナー、ワインスタインが高額で買い入れた。
今のところ、年末にアメリカで大々的に公開の予定である。
(明報周刊2228期 2011.7.23号)
武は、「投名状」の不満は、あの大変なシーンのカットのことだけだと言ってましたけどね。
BBS ネタバレDiary 23:50
07月30日(土)
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