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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■GQ取材記A
「すごく変なんですけど、クラスメートは今でも連絡を取り合っているんですよ、
すごく単純なグループみたいで、
ぼくらの場合、一番仲良しで親しいのは、
みんなアメリカンスクール時代の友達ですね」
金城武のかつてのチームメイトは語る。
今はニューヨークにいるが、今でも金城武とは連絡を取り合っており、
「機会があれば会って飯を食います」。

その頃、付き合っていた女の子もいて、学年は金城武より少し上だった。
「2人はとても仲むつまじかったですよ」
2人は学校のダンスパーティーにも行ったが、
お金のある彼女が彼にチケットを買ってあげていた。

金城武は私の右側に座っている。
テーブルにはマリンブルーのマイルドセブンがある。
水の入った紙コップがいくつか、灰皿代わりに使われて、
テーブルのあちこちにおいてあった。
彼は紙コップは使おうとせず、ちっぽけな金色の携帯灰皿をえいっと開けた。
中は吸い殻でいっぱいだ。
大丈夫、もっと吸ってもいいですよ、と私は言った。
ありがとう、と彼がこたえる。
右手にタバコを持ち、慣れた様子で左に少し身体をひねっている。
タバコは低く下げていて、ほとんど見えない。

アメリカンスクールで、金城武は人生初めてのタバコに火を点けた。
クラスメートにも1本渡すと、男の気概を目一杯発揮し、心から勧めて言った――
「これでこそ、男だ! タバコを吸わなきゃ男じゃないよ」

金城武の母親は、子どもの教育という面では、
非常に変わった開けた一面を見せ、決して「干渉」しなかったし、
「たいそうな問題ではなく」「子ども自身のの選択」であり、
「子どもは大きくなったら、
自分の人生には自分で立ち向かわねばならない」のだと考えていたのである。

嗅覚の鋭いスカウトの目には、この欧米モデルのABCと
美貌の混血児たちの学校は、宝の山であり、
台北アメリカンスクールの有名な卒業生には、遠くはテレサ・テン、
近くは費翔、ピーター・ホー、潘瑋柏(ウィルバー・パン)も
卒業生名簿に名を連ねている――後で述べることであるが。
50年間の植民地の歴史は台湾の日本に対する感情を複雑なものにした。
混血であるということはある種人の心を揺るがせるものなのだ。

成長を始めた金城武はスカウトの鋭い目から逃れることなく、
高校2年のとき、あるドリンクのCMに出演した
――「少年が、1人の女性が豚を連れて歩いていくのを目にする。
少年はときめきを覚え、女性の前に走り出て、さっと踊る」というものだ。
バレーボールのチームメイトたちは、
「いつも野暮ったく、Tシャツの裾をジーパンの中に入れ、
ジーンズを上まで引っ張り上げていた」、
「バスケットシューズにその裾を靴に押し込んでいた」金城武が
高校を最後まで終えないままになるとは思ってもみなかった。
CMがテレビで放映されてまもなく、彼は完全に学園を去ったのである。  (続く)


 BBS   ネタバレDiary  17:00

02月20日(土)
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