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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 10年連続3万人を超える自殺者をどう思う
警察庁のまとめによると、昨年1年間に自殺した人は3 万3093人を上った。2003年の3万4427人に次いで、統計を取り始めたこの30年間で2番目に多い。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率は25.9人で、これも前年より0.7人も増加した。 (6月22日付・読売社説から)
人口10万人当たりの自殺率25.9人は、ロシアを除く先進国ではダントツ1である。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html
主な自殺率を上げてみよう。
ロシア 29.2
日 本 25.9
フランス 18.0
米 国 11.0
イタリヤ 7.1
英 国 7.0
日本の自殺率の高さについては、WHO精神保健部ホセ・ベルトロテ博士はこのように言っている。「日本では、自殺が文化の一部になっているように見える。直接の原因は過労や失業、倒産、いじめなどだが、自殺によって自身の名誉を守る、責任を取る、といった倫理規範として自殺がとらえられている。これは他のアジア諸国やキューバでもみられる傾向だ。」という見方もあるが、先進国と比較して日本に足りないものは人権感覚だと思う。
日本は個人が失敗すると人権を踏みにじる徹底的な指弾が行なわれる社会のように思う。事業に失敗するとほとんど再起出来ないような社会構造が出来上がっている。多くの倒産を見てきたが、その倒産企業の代表は人権すら踏みにじられるのが多いのである。どんな失敗をしようも、明日に向かって生きていく基本的な生存権〔人権〕があるのだ。これを認める社会になって欲しいものだ。
自殺3万人 詳細データを施策に生かせ
2008年6月22日 読売社説
【主張】自殺者3万人 鬱病の対策が緊急課題だ
2008.6.21 産経新聞
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自殺3万人 詳細データを施策に生かせ
2008年6月22日付・読売社説
自ら死を選ぶ人が絶えない。10年連続の3万人突破である。
警察庁のまとめによると、昨年1年間に自殺した人は3万3093人に上った。2003年の3万4427人に次いで、統計を取り始めたこの30年間で2番目に多い。
人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率は25・9で、これも前年より0・7増加した。
自殺率と失業率は相関的な動きを見せてきた。しかし、昨年の失業率は3・9%と10年ぶりに3%台に低下したにもかかわらず、自殺率は改善しない。
自殺者を世代別でみると、30〜40歳代で前年より増えたのが特徴だ。この世代で全体の3割を占める。社会の中核となって働かなければいけない人たちが、なぜ人生をなげうつのか。
仕事の負担感が増し、成績評価に対する満足感が下がっているという調査もある。職場環境が厳しくなっているのだろうか。
政府は一昨年、自殺対策基本法を制定した。「自殺の背景には様々な社会的要因があることを踏まえ、社会的な取り組みとして対策を実施する」ためだ。
これを受けて昨年6月には自殺総合対策大綱を定め、2016年までに自殺率を20%以上減少させるという政府目標も掲げた。
日本の自殺率は欧米先進国と比べ突出している。基本法は、国や自治体、事業主に、それぞれ防止策を講じるよう求めている。まずは20%減少の目標達成に向け、協力して取り組んでほしい。
対策大綱は、精神科医療体制や地域の相談体制の充実、職場での心の健康づくり、多重債務者や介護者の支援、自殺未遂者の心理的ケアなどをあげている。深刻な事態の改善に向けて、個々の施策を着実に実施していきたい。
今年に入って硫化水素自殺が増えている。背景にあるインターネット対策も課題だ。
警察庁は今回から、発表方法を大幅に見直した。動機の分類も従来の8項目から52項目にと細分化した。「勤務問題」は「職場の人間関係」や「仕事の失敗」など5項目に分けている。7分類だった職業別も、50以上に分けた。
警察官が自殺を扱う場合も、複合的な要因を浮かび上がらせるため、一つに絞っていた動機を三つまで選べるようにした。
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06月24日(火)
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