ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
[256605hit]
■怨念の殺し合い
以前イラク情勢について「(反政府勢力を)殺すか(反政府勢力から)殺されるかの掟が支配していると書いた。その後の情勢はまさに殺すか殺されるかである。一つの戦争であるから、武器を持っている人たちが、殺すか殺されるかの掟が支配しても止むを得ない。イラク情勢の悲劇は、武器を持っていない人たちが拉致され殺されることである。
イスラム過激派に拉致された非政府組織(NGO)「ケア・インターナショナル」のバグダッド事務所長、マーガレット・ハッサンさん(59)とみられる女性(英国出身)の殺害場面を収めたビデオテープがマスコミに流れたという。ストロー英外相は、最終的な確認はできていないとしながらも、「イラクのために人生をささげてきた女性へのこのような犯行をいまいましく思う」と非難している。ハッサンさんは英国生まれ。イラク人男性と結婚して約30年、イラクに在住。イラク国籍を持ち10年以上前からケア・インターナショナルで働いている。この人は英国出身という理由だけで殺されたようである。
報道関係者も反体制派の餌食となって毎年70人から100人が殺されている。国際ジャーナリスト連盟(IFJ、本部ブリュッセル)は、今年に入って各地で殺害されたジャーナリストとメディアスタッフの数が12日までに100人を超えたと発表した。「04年は年間記録で過去最悪になるかもしれない」と警告している。殺害された犠牲者は03年92人、02年70人、01年100人で推移している。04年が最悪ペースなのはイラクの治安悪化が著しいため。イラク戦争が開戦した昨年3月以来、62人が殺害され、今年5月末には日本の橋田信介さんと小川功太郎さんが射殺されている。人類はこの暴力の悪循環を断つことが出来ないのだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
癒しの森461 2004年11月17日
ナ・リーグのボンズ外野手(40)
アメリカ社会にはバスケットのマイケルジョーダンのように、国民的な尊敬を集める桁外れのスーパースターが現れる。アメリカの子供たちは、大統領の名前を知らなくともマイケルジョーダンのことは知っている。ジャイアンツ(ナ・リーグ)のバリー・ボンズ外野手(40)はマイケルジョーダンに次ぐスーパースターだ。今まで何回も書いたがアメリカ社会には、このようなスーパースターを生み出す文化的な土壌がある。
ナ・リーグのMVPが15日に発表され、ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手(40)が選出されたのである。40歳での受賞は史上最年長記録。また、自身が持つ連続受賞を4年と更新したのである。これで通算7度のMVPに輝いている。ともかく桁外れの成績なのである。今季は打率・362で3度目の首位打者に輝き、45本塁打、101打点をマークしている。そして出塁率が・609の大リーグ新記録を樹立している。この出塁率は年間232四球という信じられないデータがあるのだ。9月に史上3人目の700本塁打をマークし、現在、通算703本塁打。ハンク・アーロンの通算本塁打記録755本にあと52と迫っている。大リーガーで個人としての栄光すべてを手に入れたスラッガーなのである。ボンズ選手でも101打点なのである。こうして見ると、我らが松井秀喜選手の108打点はいぶし銀のように光っている。
・次々と スーパースターが 現れる 讃嘆文化を 見習うべきだ
My追加
11月17日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る