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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中越地震の教訓:肺塞栓(そくせん)症
 中越地震の被災者はまだまだ厳しい現実が広がっている。新潟県災害対策本部のまとめによると、中越地震のため県内の避難所で生活する避難者数は、13日現在で計9963人となり、初めて1万人を切ったという。このほか、屋外のテント暮らしや、車内で寝泊まりする「車中泊」の避難者数は計2010人に上っている。ここのところ大きく報道されているのが、突然死を招く肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)である。教訓的に書けば「動かないことは死につながる」ということである。
  
 車で避難生活をしていた被災者の3割から、突然死を招く肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)の原因となる血栓が見つかったというから驚きだ。狭い空間にじっとしていることが如何に健康に悪いかである。それによると、69人に、ふくらはぎの超音波検査を行ったところ、30%の21人の静脈に血栓が見つかっているのだ。いずれも1週間以上、マイカーなどで「車中泊」を続けていた。また、血栓の見つかった全員が3日以上、車中泊を続けていたのだ。

 新潟県の調査によると、震災後、11人が肺塞栓症を起こし、うち4人が死亡した。実際にはもっと多くなる可能性があるようだ。発症が続出した背景について、診察に当たった榛沢医師は「寒さと余震で何人もの家族が1台の車で窮屈な生活をしたことや、震災直後は水が行き渡らず、脱水症状が起きた」と分析している。ともかく3日以上の車中泊は危険なのである。われわれは普段布団の中に寝ていてもかなり動くのである。この「動」が肺塞栓症を防いでいるのだ。我々の日常生活に当てはめて考えると、運動不足と水分不足が肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)を起こすと認識すべきである。
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癒しの森459                           2004年11月15日

        アーノルド・シュワルツェネッガーの瞳

 癒しの森を書き始めた2003年8月21日の「瞳は心を表すか」と題してアーノルド・シュワルツェネッガーこことを書いた。短文なので引用したい。「私はかなり昔から、アーノルド・シュワルツェネッガーのファンだ。この人の瞳はなんとも言えない魅力が有る。このたびカリフォルニアの知事選に立候補した。詳しくは省略するが、この人の当選は間違いないだろう。テレビジャーナリストの妻マリア・シュライバーさんは、夫のことを『真剣で思いやりに溢れ、賢明な候補』とアピールしていた」

 アーノルド・シュワルツェネッガー略して「シュワちゃん」が来日、首相官邸で小泉純一郎首相と会談した。ブッシュ大統領を支持し、再選に貢献したシュワ知事とあって、首相サイドも特別待遇で臨んだようだ。詳しい会談内容は明らかにされていないが、単なる表敬訪問を超えたさまざまなやりとりがなされたという。スポニチは「はしゃぎ気味の首相に対してゆったりとした動作で、いかにも政治家らしく振る舞うシュワ知事。会談は、冒頭から知事の『貫録勝ち』の様相を呈した」と伝えている。小泉首相は「やはり存在感あるね。体が大きいだけじゃなくて、極めて輝きのある人だね」とすっかり圧倒された様子だったという。なぜ、この人に輝きがあるのだろう。小泉首相に悪いが、日本人にこの2人を並べて「どちらに好感を持ちますか」と質問すれば10人中10人がシュワちゃんと答えると思う。何故か。心を支配する文化が違うのだと思う。
   
   ・その人の 心に宿る 文化こそ 瞳が輝く 源泉なるか
     
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11月15日(月)
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