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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■イラクの事態に苦慮しているか
イラクの情勢は11月14日に書いたが、実に深刻なものである。ブッシュ政権を批判し、同政権の政策を支持する小泉政権を批判するのは簡単であるが、長期的にこれらの問題を如何にすれば良いのかという姿勢が必要だと思う。
米映画界最大の祭典、第75回アカデミー賞の授与式が11月23日ハリウッドで行なわれた。長編アニメ賞に宮埼駿監督の「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞に輝いた。長編映画としては実に55年ぶりの快挙なのだ。
宮崎監督はこの名誉ある授賞式にも、日本での記者会見にも姿を現していない。鈴木敏夫プロデューサーによると宮崎監督は「時期が時期だけに素直に喜べない。ぼくのうれしそうな顔が(報道で)出るのがつらい。いま世界は大変不幸な事態を迎えているので、受賞を素直に喜べないのが悲しいのです」(11月17日・スポニチから)と言っている。
宮崎監督のいう「いま世界は大変不幸な事態」とはイラクを指していると思う。同氏はこの大変な不幸な事態に心から苦慮しているのだと思った。だから「うれしそうな顔が出るのがつらい」と言っているのだと思う。この一言は宮崎氏の心の深さを示すものだ。
反面、小泉内閣のイラク政策を批判する野党の指導者の言動には、イラク問題を心から苦慮している姿勢は感じられない。スイスの大教育者ハイリンヒ・ぺスタロッチ(1746〜1827)は「幸福の笑み、同苦の涙は動物の世界にはない。それは人間の特権なのである」と言っている。政治家の前に宮崎監督のように苦慮し同苦する人間であって欲しい。
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癒しの森95 2003年11月21日
銀杏の勇姿
11月18日、村松町慈光寺の銀杏を見に行く。晴天で車の中は温かいが、外に出るとさすがに寒い。銀杏の大半が落葉しているかと思っていたが、ことしの秋の暖かさでまだ20%余りであった。それでも大地は黄色の絨毯になっており、まさに秋の深まりと初冬を感じさせる風情である。銀杏の中には黄色の葉を多く残して佇み、背後の杉林をバックに見事な色彩美を演出している木もあった。自然の美しさは、人に感動を与える力を秘めている。
300年以上経った銀杏の大木を下から見上げると、なんともいえない迫力がある。現存する植物としては、地球上で最も古いのだ。進化論のダーウィンは「種の起源」の中で、「太古(2億年)の昔より生き抜いた化石」と表現した。他の生命・植物が絶滅するほどの氷河期を4回も耐えたのだ。そして、太古のままの姿で現在も生き続けている。
・氷河期を 耐えつつ生きた 二億年 生きた化石の 雄姿厳たり
11月21日(金)
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