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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■就職戦線過去最低
 厚生労働省の調査によると、来春卒業予定の10月1日現在の就職内定率がこの時期としては下記の通り過去最低になった。
大学生の内定率  60・2% (前年同期より3・9%減)
高校生の内定率  34・5% (77年調査開始以来2番目の低さ)
 厚労省のコメントでは「大学生への求人は増えているが、採用側の選考基準が厳しくなり、基準に達する学生がいなければ無理には採用しないという考えが広がっている」(11月14日・毎日)という。要するに企業が求職者を厳選する傾向が強く、選考期間が長期化しているのだ。最終的には大学卒業者の3人に1人は正規の就職ができない。 
 高校生については「厳しい状況に就職をあきらめる生徒か増えている」(同)高卒の40%余りがフリーターしか職を得ることが出来ない現実が広がっている。これも見方がいろいろある。企業は、1年で半分はやめていくという高校新卒者への採用意欲がないという側面もある。
 11月15日の小泉内閣メールマガジンで統計が出ていたので引用しよう。
・平成2年のフリーターの数は183万人で若年人口の10%であった。
・平成13年のフリーターの数は417万人で若年人口の20%強である。
・平成14年は、高校卒業者の38・4%、が新卒フリーターになっている。
・平成14年は、大卒の31・3%が新卒フリーターになっている。
・フリーターは「学生と主婦を除く15歳〜34歳の若年のうち、パート、アルバイト及び働く意志のある無職の人」と定義している。パート、アルバイトの先しかない若者が417万人もいることが、少子化に拍車をかける最大の背景だと思う。
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 癒しの森90                           2003年11月16日
             人 養老 孟司(たけし)さん

 私が解剖学者の養老さんの文章に接したのは、2000年10月のことであった。養老さんが毎日新聞の「時代の風」に登場したのだ。社会を見る視点が独創的であり、文章も分かりやすく軽快であった。この人のコラム(エッセイかもしれない)は、月1回で2002年12月まで続いた。月刊誌潮の12月号で「現代の主役」として養老さんが登場していた。
 
 この人が書いた「バカの壁」がベストセラーになっている。養老さんが言いたいバカの壁とは何か。関心のある人はこの本を読まれたら良いと思う。バカの壁の要点は「現代人は、何だって理解できると勘違いしているのです。つまり自分の考えにこだわって、相手の話しに耳を傾けようとしない。全部でき上がっている世界の中で固まって壁を作り、そこから外を見ようとしないんです」との指摘である。要点中の要点は「自分の考えにこだわって、相手の話に耳を傾けない」ことだろう。
 
 1997年1月27日の日々の映像で、アインシュタインの言葉「常識とは、18歳以前の心につもりにつもった偏見以上の何物でもない。それから後に出会うどんな新しい考えも、この『常識』の概念と闘わねばならない」を引用して、上記と同じ趣旨のことを書いた。現代人は自分の常識にこだわっている人が余りに多いと思う。

  ・僅かなる 自分の知識に こだわって 自ら拒否する 新たな概念
                     






11月16日(日)
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