ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
[257577hit]

■イラク爆弾テロ、死者126人負傷者300人
 7月12日「フセイン残党勢力の動き」と題して記述した。アメリカに協力する体制側が、フセイン残党勢力の攻撃に合うとの構図が鮮明に浮かび上がったのだ。この時は、警官の卒業式に爆弾が仕掛けられ、50人あまりの死傷者を出した。アメリカに協力する体制派と、残党勢力との殺し合いの轟音が鳴り響いた。
 今回の爆弾テロは明らかにこの流れの中にある。米軍統治に協力的であったシーア派の最大組織に爆弾が仕掛けられた。「テロで死亡したイラク・イスラム革命最高評議会の最高指導者ムハマド・バクル・ハキム師の側近は30日、レバロンのシーア派系テレビ局に対し、テロの死者は126人に上り、300人以上が怪我をしたことを明らかにした」(31日世界日報)という。
 犯行声明は出ていないが、体制派が反体制派の攻撃を受けたことだけは確かである。現在のイラクを支配している法則は、「殺すか」「殺されるか」である。 
 イスラム世界の殺し合いは、遠くは6世紀のムハマンド(マホメット)の時代にさかのぼる。マホメットは40歳で神の啓示を受けて、イスラムを創設した。マホメットはそれから亡くなるまでの20年間で70回もの戦争をしているのだ。イスラム教、イスラム国家を阻む敵とは徹底的に戦う「聖戦(ジハード)」を強く打ち出し実行したのだ。この思想的な流れは厳然として生きている。 
 この思想が過激派によって都合の良いように変えられ「イスラム国家を脅かすアメリカに対するジハードに参加する」と洗脳された若者がどんどん育成されている。アメリカが敵に回しているのは、フセイン残党勢力だけでなく中東地域のイスラム過激派全体なのだ。 
 今回の大規模爆弾テロで、治安を維持すべき米軍の威信は完全に崩壊した。今までにも何回か書いてきたように、この国この地域全体の思想的風土を知らず、治安を維持できると思ったブッシュ政権の重大な失政なのである。 
 国連大使館そして今回の爆弾テロ、何時第3の大規模爆弾テロがあるか分からない。「爆発現場から150メーター離れた地点でも重傷者が出ている」(8月30日・毎日から)というから、いかに強力な爆弾であるかが分かる。
 小泉首相は、こんな所に自衛隊派遣を決定することが出来るのか。この決定を下さない日本政府に対して、米政権のイライラは極限点に近づいている。アーミテージ米国国務副長官は、中東担当特使に対して、イラク復興支援から「逃げるな!」と厳しい口調で要求したという。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 癒しの森 18                     2003年9月3日
           世界陸上が終わる

 世界陸上が終わる。日本は始めて男子200メートルで3位に入る快挙を成
し遂げた。女子マラソンは強かった。野口みずき「銀」千葉真子「銅」坂本
直子が4位に入るなど、日本勢は大健闘した。昨年3月にマラソンデビュー
した野口みずきはアテネ行きの切符を手に入れた。1メートル50、40キロの
小柄な体で、バネを使ったストライド走法・・・人間は訓練によって信じら
れない存在になるものである。われわれはマラソンを通して肉体と精神の
限界に挑む人間の讃歌を感じているのだろうか。

    ・スポーツが 何故人を 引き付ける 限界挑む 輝く魂
              
         (短歌は1997年2月9日の日々の映像から)



09月03日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る