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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 原油高騰で最も苦しむのは米ビッグ3
 2005年以来、GMは500億ドル、フォードは130億ドルを超す巨額赤字を積み重ねている。クライスラーは非上場のため詳しい数字は明らかになっていないが、6月の販売の落ち込み幅は3社の中で最も激しく、厳しい経営状況は疑いようがない。
 6月の米新車販売台数は年換算で1400万台を割り込み、93年以来15年ぶりの低水準だった。特に3社合計の販売台数は前年同月より25・5%も減った。米メディアは「ビッグスリーが経営危機にひんしていた70年代末〜80年代前半の第2次石油ショックを想起させる落ち込み」と指摘する。
 米自動車業界では、ビッグスリーを巡るブランド売却や事業分割、新興国メーカーなどとの提携など、再編のうわさが飛び交う。
 日本勢の対応も注目される。日本メーカーは81年から94年まで対米輸出を自主規制した。2005年にトヨタが行った米市場での値上げも、不振にあえぐビッグスリーに配慮したとの観測があるなど、摩擦回避のために直接・間接の取り組みをしてきた経緯がある。
 メーカー同士でも、06年に日産とGMが提携交渉を行ったり、日産は今年1月にクライスラーへの小型車のOEM(相手先ブランドによる生産)供給で合意するなど、再編機運が続いている。米メーカーの経営不振が長引けば、日本勢がさらなる関係強化に乗り出す局面も考えられる。
(2008年7月5日 読売新聞)

08月05日(火)
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