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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中越沖地震の記録 (26)
「ほらこんなにがらんとしてるでしょ。ガスが出ないから宿泊予約を断ってるの」。「海の柏崎」を代表する同市鯨波海水浴場で民宿と浜茶屋を営む佐藤直子さん(56)は、人影のない浜茶屋を指してため息をつく。海水浴客はお盆までが書き入れ時。「早くガスを通してほしい」と訴える声は切実だ。
同市駅前2の老舗中華料理店「盛来軒」は、都市ガスが使えずに休業中。店主の赤頭勉さん(65)は「店の周りで毎日修復作業をしているのに、うちの復旧はいつなのか。休ませたままの従業員のこともある。地区ごとの復旧見込みを広報してくれないものか」と嘆く。
同市駅前1のホテルニューグリーン柏崎は、客室への給湯ができていない。「客は減ってるが、どうしようもない」とお手上げの様子だ。
ガスに替わる“自衛手段”の工夫もある。同市北園町の「理容オーロラ」は通水した25日から洗髪を再開。電気で沸かした湯をじょうろに入れ、2人掛かりでシャンプーする。店主の杵渕賢司さん(56)は「髪を洗えないお客さんが多い。ガスのありがたみが分かった」としみじみ語る。
被災地で目立つのは、水を入れたペットボトルが並ぶ光景。水を日光で温め、浴びるためのものだ。ホームセンターなどでは、カセットコンロ用の替えボンベが売れている。刈羽村下高町、自営業吉田元治さん(74)は「カセットコンロは、都市ガスのようには料理に火が通らないし、すぐなくなる」とあきらめ顔だった。
日本ガス協会によると、同市と同村のガス復旧率は、めどとしてきた10日でも9割にとどまる。軟弱地盤で掘削作業ができなかったり、家屋倒壊でガス管損傷の恐れがあったりするのが原因。残りの1割、約3000戸については「復旧の見通しが立っていない」としている。
新潟日報2007年8月4日
7、柏崎刈羽原発:198立方メートルの油、土壌に漏出か
新潟県中越沖地震のため柏崎刈羽原発の変圧器多数が損傷し、内部の絶縁油が漏れていた問題で東京電力は3日、計約198立方メートルの油が発電所内の土壌にしみ込んだ可能性があると発表した。東電は今後、土壌の回収などを検討する。
ほとんどの変圧器は、油の流出に備えて地面にコンクリートが張られ、周囲には防油堤もある。しかし地震で地面や堤にひびが入り、油が漏れたらしい。発電所の放水口では先月末、微量の油が海に流出しているのが見つかっており、土にしみ込んだ油が地下水に混じったとみられていた。【高木昭午】
毎日新聞 2007年8月3日 21時34分
8、柏崎刈羽原発:6号機の天井クレーンで新たな部品の破断
東京電力は3日、柏崎刈羽原発6号機原子炉建屋の天井クレーン(重さ約310トン)で、新たな部品の破断が見つかったと発表した。7月24日、新潟県中越沖地震による鋼鉄製部品2個の破断が見つかっていたが、部品のカバーを外すと、もう1個が破断していたという。
クレーンはレールの上を車輪で動く仕組み。破断した部品はいずれも車輪にモーターの動力を伝える車軸の一部で「継ぎ手」と呼ばれる部分だった。継ぎ手は計4カ所あり、これまで異常なしとされた2カ所にはいずれもカバーがかかっている。2日夜、カバー全体を外して、新たな破断が分かった。
東電はすでに6号機以外の原子炉建屋天井クレーンの外観を点検し、異常なしとしていた。しかし同様のカバーは1、2、3号機のクレーンにもあり、どれも外していなかった。このため来週以降、点検をやり直す。
クレーンの下には原子炉本体があるが、東電によると、車軸が壊れてもクレーン本体はレールから外れない仕組みで、破断が3個でも落下のおそれはなかったという。【高木昭午】
毎日新聞 2007年8月3日 21時26分
9、刈羽の住宅、5割が半壊以上
中越沖地震で刈羽村の住宅被害調査が4日までに全体の65%を終了し、半壊以上が5割に上ることが分かった。柏崎市は7割の住宅で調査を終え、約1割が半壊以上。木造の被害の割合が非木造よりも目立っている。
同村の住宅調査は約1400棟が対象。3日までに918棟を調査した結果、9割に被害がみられ、全壊は15%の139棟、大規模半壊は12%の111棟、半壊は24%の218棟を数え、一部損壊は約4割にあたる364棟。
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08月05日(日)
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