ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■3党連立の合意に達する
2、社説:3党連立合意 日米同盟の火種とならないか 9月10日付・読売
 鳩山連立内閣の発足に向けて、大きなハードルをようやく乗り越えた。民主、社民、国民新の3党が連立政権を樹立することで合意した。
 政策合意の文書は、消費税率据え置き、郵政事業の抜本的見直しなど10項目で構成されている。
 焦点の外交・安全保障政策では、社民党の求める「米軍再編や在日米軍基地のあり方の見直し」や「日米地位協定の改定の提起」が盛り込まれた。民主党は難色を示していたが、国民新党も社民党に同調し、押し切られた。
 鳩山内閣は対米外交で、この連立合意に一定の縛りを受ける。将来の火種となりかねない。
 米政府は、日米が合意した海兵隊普天間飛行場の沖縄県内移設計画の再交渉に応じない立場だ。沖縄県も、計画の微修正を求めつつ、飛行場の早期返還を優先して県内移設自体は容認している。
 現実的な代案もないまま、米側も地元自治体も納得している計画の見直しを提起することが、政府として責任ある態度だろうか。日米同盟の信頼関係も傷つく。
 民主党は今後、連立政権の維持を優先するあまり、国家の基本にかかわる外交・安保政策などで、社民党に安易に妥協することを繰り返してはなるまい。
 インド洋での海上自衛隊の給油活動については、社民党が「即時撤退」との主張を取り下げたが、来年1月の活動期限を延長しない方向は変わっていない。
 民主党は、給油活動の代案としてアフガニスタンへの人道復興支援の増額などを検討している。
 だが、海自の人的支援とアフガンへの資金支援は本来、「車の両輪」だ。人的支援がなくなることは、日本の国際協調行動の大きな後退を意味する。民主党は、海自の撤退を再考すべきだ。
 連立協議では、社民党が求めていた与党の政策協議機関の代わりに、政府内に3党の党首級協議機関を設けることでも一致した。
 政権内での発言権を確保したい社民党と、政策決定に与党が関与せず、内閣に一元化する体制を目指す民主党の折衷案である。
 今後、懸念されるのは、社民、国民新両党が存在感を示そうとして、独自の主張に固執し、政権を混乱させる事態だ。過去の連立政権でも、少数党が多数党を振り回した例が少なくない。
 社民党は「3党の対等な立場」を強調する。だが、民主党308、社民党7、国民新党3という衆院選の獲得議席数を踏まえれば、その主張には無理があろう。

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3、社説:3党連立合意 民意に沿う政権運営を
                   9月10日 毎日
 民主、社民、国民新3党の連立政権協議が9日まとまった。社民党の福島瑞穂党首、国民新党の亀井静香代表は入閣する見通しで、これで16日の首相指名選挙を経て鳩山由紀夫民主党代表を首相とする3党連立政権が誕生する運びとなった。
 協議は沖縄の在日米軍基地問題などをめぐって民主党と社民党との調整が続いたが、内閣に一元化する政策決定の仕組みも含め、ほぼ民主党のマニフェストに沿った内容となった。おおむね妥当な合意だろう。
 ただし、課題も残った。やはり民主、社民両党間のネックは安全保障問題だということだ。結局、「沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」との文章で折り合ったが、当初から目指す方向性は大きくは違っていないにもかかわらず合意には手間取った。
 社民党内には連立政権の中で埋没しかねないとの懸念がある。だが、協議に際し、仮に存在感をアピールすることだけを目的にするのであれば国民の理解は得られない。先の衆院選は民主党が圧勝したというのが民意であり、議席数には大きな差がある。無論、民主党は連立政権を組む以上、連立相手の声に十分耳を傾けなければならないが、社民党も今後、抑制的な対応が必要となる。
 一方、国民新党が最優先する郵政事業の見直しでは、郵政改革基本法案を速やかに作成して成立をはかることで合意した。今の4分社化を見直すとはいうものの、これも具体的には今後の作業だ。

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09月11日(金)
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