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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■完全水際対策に限界があるのだ
世界保健機関(WHO)は警戒水準を先月27日にフェーズ4、同29日にフェーズ5へと相次いで引き上げた。この間に新型インフルエンザのもたらす症状や治療法もある程度わかってきた。
今回、日本で感染が確認された高校生らの座席周辺にいた人の中にそのまま自宅に帰ったとみられる人がいる。この人たちを含め、乗り合わせた人は潜伏期間とされる10日ほどの間は普段以上に健康管理に注意を払ってもらいたい。できるだけ外出を控え、体調に気になることがあったらすぐに厚生労働省の電話相談窓口などに連絡をしてほしい。
今回の感染確認がどう波及していくかは予断を許さない。今後、国内で感染がある程度の広がりを示すのは避けられないかもしれない。
すでに世界各地にウイルスが拡散し、水際の検疫で押しとどめ続けるには限界があるからだ。
肝心なことは、感染が広がる速さを今の日本の医療態勢で対処できる程度に抑えられるかどうかだ。水際対策はまさにそれが目的だ。
季節性インフルエンザでも毎年国内で人口の約1割が感染し、1万人以上が亡くなる年もある。新型インフルエンザの病原性がこれと大差ないとしても、多数の感染者を出してしまえば重症者も出かねない。
感染が急に広がって医療機関がパンクするなどの社会的混乱は避けたい。感染者を早めに把握し、二次感染を防ぐ地域的な封じ込めがこれから大事になってくる。
政府は新型インフルエンザ対策本部(本部長・麻生太郎首相)の幹事会を開き、水際対策の徹底や国内での二次感染を想定した準備を進めることを申し合わせた。
これまでのところ情報は早めに開示され、対策は適切にみえるが、気になる点もある。
一部の病院で発熱を訴える人が診察を断られる事態が起きた。これは発熱外来の機能など大切な情報が医療提供者の間に正確に浸透していないことを意味してはいないか。
無関心も困るが、過剰な恐怖感も禁物だ。行政や医療関係者が緊張感を持ちながらも、的確な情報を共有して動いてこそ、国民に冷静な対応を求めることができる。
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3、新型インフル、コスタリカでも感染者の死亡確認
2009年5月11日 日経
【ワシントン=弟子丸幸子】米西部のワシントン州政府は9日、先週死亡した同州在住の男性を新型インフルエンザによる死者と認定したと発表した。米国での死者は3人目。米国で死亡したのは30代で心臓に疾患のあった男性だった。コスタリカでも政府が感染者の男性の死亡を確認。死亡者が確認された国は米、メキシコ、カナダ、コスタリカの4カ国に増えた。AP通信社などによれば死者数は計53人となった。(01:32)
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4、新型インフル、米の感染者数2500人超
2009/05/11 11:15 日経
【ワシントン=弟子丸幸子】米疾病対策センター(CDC)は10日、豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザの米国での感染者数が2532人に達したと発表した。死者数は3人。全50州のうち43州と首都ワシントンの特別区で患者が出ており、ほぼ全米に感染が拡大してきた。
前日との比較では278人の増加だった。1日あたり500人以上、増えてきた過去数日と比較すると増加ペースは落ちているが、10日の発表は週末の検査結果の集計だったことが理由とみられる。CDCは今後さらに感染者が広がると予測、警戒を強めている
5、「よくわかる新型インフル」正しい知識で新事態に備え
2009年5月10日 読売新聞
著書に「新型インフルエンザ 世界がふるえる日」(岩波新書)がある長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授(国際保健学)=写真=に話を聞いた。
◇
国内の空港で新型インフルエンザの感染者が確認された状態は、国の行動計画上、実質的な「国内発生早期」ともいえる。だが、国内で感染したものではないとして、1段階低い現状の「海外発生期」にとどめた国の判断は理解できる。
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05月12日(火)
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