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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 北京五輪が閉幕
 ただ、同総監督によれば4─6位に入った33の競技のなかには、ロンドンに通じる幾つかの光も見えた。福田団長も女子サッカー、バドミントン、カヌー、卓球などで「将来金を狙える人材が新戦力として現れた」とみている。
 準決勝で韓国に敗れ、3位決定戦でも米国に敗退しメダルを逃した野球のようにプロリーグがある男子チーム競技で期待された結果が出なかったのも今大会の特徴。代表団幹部もこの点を問題視している。
 市原則之副団長は「野球やサッカーはリーグ優先というエゴが優先されチームジャパンになっていなかった」と批判。今後は早い時期に選手を選び、チームとしての集中練習を行うことで連帯感を強めることが必要だと訴えた。
 今大会では危機管理の問題も浮上した。
 男女のマラソン代表選手6人のうち2人が故障でレース直前に不参加を表明する異例の事態となった。手続きの遅れや補欠選手の準備不足で補欠を出すこともできず、貴重な3つの枠を使い切れなかった。福田団長によると「マラソンは陸連の中でも特別な管理になっており、選手の状態や情報の管理がよくない。今後はそういう特別扱いのない仕組みに変えていくべきだ」と強調した。
 <アジア勢の躍進>
 金メダルの獲得数では中国が米国を上回りトップになったほか、韓国もアテネを上回る金メダルを獲得するなど、アジア勢の活躍が目立った。
 上村総監督は「日本の柔道と同様に、中国の飛び込みや韓国のテコンドーなどアジア人に合った、民族性にあった競技をより強くしたことが成果につながった」と分析している。
 また福田団長は、中国の選手は国から大きな支援を受けているほか、韓国もナショナルトレーニングセンターの施設を毎年充実させて、集中した合宿などを行っており、日本のように「食費や宿泊費を選手たちが取られることなく、選手も指導者も練習に集中できる体制をとっているところが大きな成果を挙げた」と指摘した。
 ただ、体格の大きい欧米選手の方が優勢だとみられてきた競泳で、日本の北島だけでなく韓国や中国の選手も表彰台に上ったほか、セーリング、カヌー、アーチェリー、フェンシングなど欧米勢が得意としてきた分野でも中国や日本などアジア人の健闘がみられた。
 この背景には各国が海外の有能なコーチを迎えて選手の強化に取り組んでいることがある。「今回は指導者の重要性を改めて認識させられた」という市原副団長。「今後は日本もさらに外国人コーチを招へいしたり、それらのコーチをうまく活用するための管理能力を各競技連盟が強める必要がある」とみている。
 国の威信をかけメダル数で大きく躍進、世界一に上り詰めた中国。経済成長とともにスポーツでもこの国の勢いが今後も続くのか。五輪はこの巨大な国の何かが変わるきっかけになるのか。そして日本はアスリートの底上げを図ることができるのか。
 聖火は2012年ロンドンに渡る。
 (ロイター日本語ニュース 伊賀大記記者 大林優香記者)
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北京五輪が閉幕 厳重警備で運営は順調
2008年08月24日(日) 21時54分 共同通信社
【北京24日共同】中国がアジアの大国としての威信を懸けて開催した第29回夏季オリンピック北京大会は24日午後8時(日本時間同9時)から「鳥の巣」の愛称を持つ北京市北部の国家体育場で閉会式が始まった。
過去最多の204カ国・地域が参加した大会は、開幕直前に新疆ウイグル自治区で発生した警官隊襲撃事件の影響などが懸念され、厳重な警備が敷かれた。大会運営はほぼスムーズで、地元中国が金メダル51個を獲得して国別で初の1位となり、17日間のスポーツの祭典は幕を閉じる。
史上最多の576人の選手団を編成した日本のメダルは金9、銀6、銅10で総数は25個だった。「金2けた、総数30個以上」の目標は達成できず、前回アテネ五輪の金16個、総数37個からも後退。次回2012年ロンドン五輪へ向けて世代交代が急務となった。閉会式では競泳男子平泳ぎで史上初の2大会連続2冠を獲得した北島康介(日本コカ・コーラ)が旗手を務め、23番目に行進。

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08月25日(月)
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