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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 原油高騰で最も苦しむのは米ビッグ3
米市場の前年同月割れは9カ月連続だが、7月は19・9%減(営業日数の違いを調整した比較)と落ち込みが激しかった。米サブプライム住宅ローンの焦げ付き増で新車の購入者が減り、住宅市場の低迷で建設関連業者が仕事兼用で使うピックアップトラックの需要も急減。ガソリン高が販売減に拍車をかけた。
ピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)などの大型車の販売は31%減で、落ち込み幅は小型車の7%減を大きく上回った。米大手ゼネラル・モーターズ(GM)が売却を検討している大型車の主力ブランド「ハマー」は65%減で、消費者の「大型車離れ」を象徴する。
市場縮小の影響は日本メーカーも免れず、日産自動車以外は販売台数を減らした。米国で大型車の販売に力を注いできたトヨタ自動車はピックアップトラック「タンドラ」が47%減。高級車「レクサス」ブランドも27%減で、人気の小型車も在庫不足で伸び悩んだ。あるメーカーの販売担当者は「ここまで急激に大型車の販売が悪化するとは予想できなかった」と話す。
日本メーカーは今後、得意としてきた小型車へ注力する方針だ。米ビッグ3でも、フォードが欧州の小型車を北米に投入し、大型車の3工場を小型車に振り向ける「小型車攻勢プラン」を打ち出した。
ただ、小型車の生産増を軌道に乗せるには時間がかかる。米ビッグ3は4〜6月期決算で、リストラ関連費用の計上などでGMが154億7100万ドル(約1兆6600億円)、フォードも86億6700万ドル(約9300億円)と巨額の当期赤字に転落した。体力をすり減らしており、状況はより厳しい。
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米新車販売18%減…6月
2008年7月2日 読売新聞
【ニューヨーク=池松洋】米調査会社オートデータが1日発表した6月の米新車販売台数は前年同月比18・3%減の118万台と、8か月連続で前年実績を下回った。
ガソリン高騰と景気の先行き不安で大型車を中心に市場は急速に縮小しており、米メディアによると、年換算ベースでは1993年8月以来15年ぶりの低水準となった。
米ビッグスリー合計の販売台数は25・5%減と大幅に落ち込み、合計シェア(占有率)も45・8%と、2か月連続で日本と韓国を合わせたアジア勢(46・2%)を下回った。
米メディアは、6月の販売台数でトヨタ自動車とゼネラル・モーターズ(GM)のシェアが逆転する可能性があると報じていたが、GMが月末に金利ゼロなど大規模な値引き販売キャンペーンを行った結果、首位を守った。
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米ビッグ3「経営ピンチ」警告リポート続々
2008年7月5日 読売新聞
米ビッグスリーの経営危機説が急速に浮上している。7月に入り、米金融機関のアナリストらが、ゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラーの資金繰りが行き詰まる可能性を相次いで指摘し、GMの株価は54年ぶりの低水準にまで急落した。
大型車を中心とする米新車市場の深刻な低迷が背景にあり、業界再編ともなれば日本メーカーの動向が焦点となる可能性もある。(ニューヨーク 池松洋、小谷野太郎)
「クライスラーは2009年後半にも資金難に陥る可能性がある」
米銀行大手JPモルガン・チェースは3日、クライスラーの経営状態に警鐘を鳴らすリポートを発表した。
販売が大型車に偏り、他社が頼みとする新興国市場に出遅れているクライスラーは、米市場の低迷のあおりを最も厳しく受ける、との理由からだ。
GMについても、米証券大手メリルリンチが2日、巨額の赤字が続く可能性が高いと指摘し、150億ドル(約1兆6000億円)の資金を調達出来なければ「経営破たんの可能性も否定できない」とのリポートを発表。GMの株価は1954年以来、54年ぶりに10ドルを割り込んだ。
フォード・モーターについては、JPモルガンのリポートで、経営の危険性は比較的小さいと評価されたが、その理由は「傘下のボルボを売却できるし、マツダ(売却)の選択肢もある」という厳しいものだ。
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08月05日(火)
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