ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 平均寿命:23年連続世界一 女性85.99歳、男性79.19歳
人類史上に例のない超高齢化社会を迎えつつある日本。長沼行太郎さんは『嫌老社会』(ソフトバンククリエイティブ刊)で「モデルなき時代の老い」を考察した。急激に長くなった老後をどうとらえればいいのか、見えてきた問題点は何か、長沼さんに聞いた。
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残っている記録から見ると、日本の前近代の社会では、65歳以上の長寿者が全人口に占める割合は2〜5%程度だったと推測されます。今から見ればとても少なかったわけです。
さらに、伝統を重んじる社会では、長寿者の豊かな知識・経験は社会的にも有用なものでした。人数が少ない上、貴重な知恵を持っていた長寿者は共同体や家族の中で敬意を払われ、一定の社会的地位を得て、安定した老後を送れたようです。現代の小説・漫画・映像作品にも描かれる老賢者のイメージですね。
それに対して、平均寿命が著しく伸びた現在の日本では、65歳以上の人口が20%を超えています。この人口構成の違いは「老い」の置かれた状況をまったく変えてしまいました。
一方では近年、きんさん・ぎんさんや、三浦雄一郎さんの父でスキーヤーの三浦敬三さんなど、歳をとることを忘れたかのようなアクティブシニアの活躍に注目が集まり、人生のセカンドステージにおける「新たな自己実現」の可能性が実感されるようになりました。これは現代の「老い」の明るい面であり、人類が達成した成果と言えます。
ところが、こうした平均寿命の伸びは一方で「認知症の増大」という陰の面も持っています。医学の進歩によって脳卒中、心臓病、がんなどの「死に至る病」が徐々に克服されてきた結果、これらの病気を免れて高齢化した人々が認知症に直面すると予想されるからです。クリエイティブなセカンドステージの後に、国の財源を揺さぶり、個人のアイデンティティーを揺るがすような問題が控えている。これが現代の「老い」の特徴と言えるでしょう。
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ご長寿の街ランキング1位発表
2008年4月25日 読売新聞
男性・横浜市青葉区 女性・沖縄県北中城村
厚生労働省は24日、全国の市区町村別の平均寿命(2005年)を公表した。
男性が最も長生きなのは横浜市青葉区(81・7歳)で、女性は沖縄県北中城(きたなかぐすく)村(89・3歳)。最も短いのは男性が大阪市西成区(73・1歳)で、女性が東京都奥多摩町(82・8歳)だった。同省が市区町村別の平均寿命を発表するのは2003年以来5年ぶりで2回目。04年〜06年の死亡数や05年の国勢調査の人口などをもとに算出した。
厚労省が発表した市区町村別平均寿命
(上位5位)
男 性 女 性
1 横浜市青葉区 81.7 沖縄県北中城 89.3
2 川崎市麻生区 81.7 兵庫県猪名川町 88.7
3 東京都三鷹市 81.4 長野県高森町 88.5
4 東京都国分寺市 81.4 沖縄県豊見城市 88.5
5 東京都練馬区 81.2 沖縄県南城市 88.3
(下位5位)
男 性 女 性
1 大阪市西成区 73.1 東京都奥多摩町 82.8
2 青森県板柳町 75.2 青森県大鰐町 83.1
3 青森県鰺ヶ沢町 75.2 東京都日の出町 83.3
4 青森県五所川原市 75.5 大阪市西成区 83.3
5 福岡県大任町 75.5 北海道浦河 83.5
08月02日(土)
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