ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 「スペインかぜ」の記録が示唆するもの
コミュニテイ「新型鳥インフルエンザ情報」に一定の情報を集録するためにかなりの資料を読み込んだ。危機感を覚えた情報の中で、一つを挙げるとすれば次である。
「新型インフルエンザの出現と流行は、確実に抑えきることのできない自然現象の一つであるととらえるべきでしょう」
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA16.html
であった。
ともかく、ヒトからヒトに容易に感染する新型インフルエンザウイルスが出現し、ひとたびそれが一定以上の人口のあいだで拡大を始めると、パンデミックを防ぐ確実な方法は現時点では知られていないのである。
多くの資料を読み過程で、 第一次世界大戦中の1918年に始まったスペインインフルエンザのパンデミック(俗に「スペインかぜ」と呼ばれる)がなぜ終焉に向かったのだろうという疑問であった。少ない資料であるが、以下の2点の記録が多少の示唆を与えてくれる。
現在は感染すると6〜7割の人死に至っているが、感染を繰り返すうちに病原性が弱まってくるのである。よって、世界的なパンデミック(感染爆発)が起こっての半年を経過すれば、感染しても死に至らない・・・・と理解した。
その根拠を以下の通り引用したい。
1、このなかでオーストラリアは特筆すべき例外事例でした。厳密な海港における検疫、すなわち国境を事実上閉鎖することによりスペインフルの国内侵入を約6ヶ月遅らせることに成功し、そしてこのころには、ウイルスはその病原性をいくらかでも失っており、そのおかげで、オーストラリアでは、期間は長かったものの、より軽度の流行ですんだとされています。
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA02.html
2、第1波は1918年3月に米国北西部で出現。米軍とともに欧州に渡り、西部戦線の両軍兵士に多数の死者を出して戦争の終結を早めたといわれている。
スペインの王室の罹患が大々的に報じられたことからスペインかぜと呼ばれるようになった。第2波は同年秋、世界的に同時発生してさらに重い症状を伴うものになった。 第3波は1919年春に起こり、同年秋に終息に向かった。
http://influenza.elan.ne.jp/basic/spain.php
3、米国では南北戦争の死亡者や第2次世界大戦の死亡者を大きく上回り、パンデミックの脅威をまざまざと見せつけた。人口の多くがその免疫を獲得するにつれて死亡率は低下したが、 1957年にアジアかぜが現れるまで流行し続けた。
http://influenza.elan.ne.jp/basic/spain.php
スペインインフルエンザのパンデミック(俗に「スペインかぜ」と呼ばれる)は、15〜35歳の健康な若年者層においてもっとも多くの死がみられ、死亡例の99%が65歳以下の若い年齢層に発生したという。この理由、お分かりの方がいましたら教えてください。
資料
スペインインフルエンザ(1918-1919)
感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA02.html
20世紀のパンデミック〔スペインかぜ〕
インフルエンザ情報サービス〔中外製薬〕
http://influenza.elan.ne.jp/basic/spain.php
この記録はコミュニテイ「新型鳥インフルエンザ情報」の保管します。
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スペインインフルエンザ(1918-1919)
感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA02.html
第一次世界大戦中の1918年に始まったスペインインフルエンザのパンデミック(俗に「スペインかぜ」と呼ばれる)は、被害の大きさできわだっています。世界的な患者数、死亡者数についての推定は難しいのですが、患者数は世界人口の25-30%(WHO)、あるいは、世界人口の3分の1(Frost WH,1920)、約5億人(Clark E.1942.)で、致死率(感染して病気になった場合に死亡する確率)は2.5%以上ともいわれています。日本の内務省統計では日本で約2300万人の患者と約38万人の死亡者が出たと報告されていますが、歴史人口学的手法を用いた死亡45万人(速水、2006.)という推計もあります。
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08月03日(日)
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