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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 罪深い犯罪、これほどの社会悪があるか
 事件の舞台になったのは、収賄側の同県教委の義務教育課参事・江藤勝由被告(52)が統括していた2007年度と08年度の小学校教員採用試験。
 同県警の発表では、江藤被告は08年度の試験で、贈賄側の佐伯市立小校長の浅利幾美被告(52)の長男と長女が合格するよう便宜を図った疑いで逮捕・起訴され、07年度でも、贈賄側の県教委参事の矢野哲郎被告(52)と妻で同市立小教頭のかおる容疑者(50)の長女の合格に便宜を図った疑いが持たれている。
 両年度とも470人を超える受験者のうち合格者は41人だったが、江藤被告の関係者によると、同被告はそれぞれ合格ラインに達していなかった15人前後の得点をかさ上げして合格するよう操作しており、その分、合格圏内にいた受験生が不合格になっていた。
 同県教委は、地方公務員法15条の「職員の任用は成績や能力に基づいて行う」との規定に基づき、得点をかさ上げされて合格した教師は採用時点にさかのぼって、採用を取り消すことができると判断している。
 ただ、贈賄側の子女3人も含め、現在も教壇に立っているのは計82人。ただ得点のかさ上げの詳細については、現段階では特定はほぼ不可能。不当に不合格とされた受験生への救済策も含め、同県教委の小矢(こや)文則教育長は9日の県議会で、「法的解釈も含め検討しているが、事実関係の把握が難しく、現時点では困難」と述べ、相当の時間がかかるとみられる。
 1990年に贈収賄事件が起きた山口県では、不正に合格した受験者が特定できなかったため、合格無効や不合格者の救済などは行われなかった例もある。
(2008年7月10日04時24分 読売新聞)

07月24日(木)
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