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ひぽこんコラム
by 和田
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■バウルを探して

ちょっと暗くて写真がよく見えないんだけど、きのう送ってもらった、「バウルを探して〜地球の片隅に伝わる秘密の歌」という本だ。
書いたのは川内有緒さん。「レポ」の1,2号で、国連で働いた話を書いた人。
覚えてる?
私とは「中野ミンミン友の会」←激安中華。
そして、そのミンミンで会うたびに、川内さんはこの本の話をしていた。もう2年も、この本をずっと書いて、直して、書いて、直していた。
たいへんだね〜〜〜なんて言っていたんだけど……。
その頑張りが、その葛藤が、その根気が、見事に実ったのがこの本!
こ、こ、これは素晴らしいっ!!
本当に素晴らしいっ!!
素晴らしい本ですっ。
友達だから言うのではありませんっ。
ものすごい、本を読む喜びに溢れてるんだっこの本はっ。
バウルって一体何?
バウルを探すって??
誰もがそう思うだろうけど、サブタイトルにあるとおりに、バウルはアジア最貧国バングラデシュに伝わる「秘密の歌」だ。
川内さんは、写真家の中川彰さんと共に、そのバウルを探す旅に出る。
バウルってどんな歌? バウルを歌う人って? どこで歌っているの? どんな意味があるの?
この本はその旅を描いたもので、読みながら、ああ、一体どうなるの? バウルって?
と、ワクワクする。ドキドキする。
昨日、ふと読み始めたら止まらなくなってしまい、一気に読んでしまった。
とにかく、もう、ほんと。ワクワクするのだ。
いっしょに旅をしてる気持ちになる。
バウルを探していっしょにバングラデシュに行ってるかのよう!
とても臨場感があって。
その歌が聞えてくるよう。
同時に、ここが素晴らしいんだけど、バウルの歌の流れと共に、そこに川内さん自身の人生が、さらに大きくいうと、人類の命の何百、何千、何万年という命の流れが、いっしょに、寄り添うように流れていること!
そこに本当に感動する。
ものすごく感動する。
バウルの歌を探しながら、川内さんは自分の人生を探した。そして人類の命の流れを見た。
そして出てくる人出てくる人、みな興味深い。みな、心が純粋だ。バングラデシュ人、なんてすばらしい。
特に通訳として旅に同行してくれたアラムさんがステキ〜〜。アラムさんに、私もお会いしたくなった。てか、アラムさん、徐々に分かるんだが、大した金持ち(笑)。アラムさんのとこで働かせてください、と言いたい私です。はい。
とにかく。昨日はものすごく興奮して、読み終わってすぐに川内さんに電話してしまった。
作品に感動して、それを直接作った人に感動したっ!!と伝えられるこの喜びよ。
おおおお!
それで、バウルって何なんだ?って???
それは読まないと分からない。読んで、自分なりにバウルって何なんだろう?
それを摑むんだ。そしてそれを摑むことで、自分もまた自分の人生や、人類の生きてきた長い長い歴史を感じる。
これはそういう本だ。
川内さんのトークショーもあるみたい。
ぜひ、読んでみてくださいっ!
02月07日(木)
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