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ひぽこんコラム
by 和田
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■ヂイさんみたいな人生を!
昨日の夜、いろいろ捨てた天袋を閉めようとしたら、中から昔の手紙が色々出てきたんだ。
ああ、こんなに。捨てちゃおう。。。と思ったけど、とりあえず、と開けて中を見てみた。
そうしたら、次々宝物が出てきたんだ。
友達からもらった手紙たち。実は昔の引越しのときにはみんな捨ててしまっていて、あったのは90年代初め頃からのものだけ。それ以前のはないんだけど。
読んで読んで、次々に、読んで。
そして泣いた。泣いた。ものすごく泣いた。
その1枚は、ライターをしてる友達からのもので。。。
「今日はとってもあったかい日曜日。さっき和田ちゃんと話せて、とても安心しました。私自身も、今年はこれから仕事のことなど、いろいろ考えていきたいと思ってるところなので、一緒にがんりましょうね。仕事先にもいろいろ声をかけておきます。何かあったらすぐにtelするね。和田ちゃん、元気そうだったので大丈夫だと思うけど、もっと元気になってほしいから、今日、お花を贈りました。もしルスのときに届いてしまったりして、面倒なことになったら、かえって申し訳ないとも思ったんだけど・・・無事に届くよう祈ってます。少しでも楽しい気持ちになってもらえたら嬉しいですハワイから帰ってきたらtelします。どんじゃかで、まったパッとやりましょうね。では、身体に気をつけて。何かあったらtel入れてね」
本人に無断で書いてしまった。。。ごめんなさい。
このとき、私は今と同じように仕事がなくて、困っていたんだ。そのときにくれた手紙だ。すごくフザけたネコの絵葉書で←そこがいい。
ああ、なんてありがたい。お花までもらっていた私。なんて、なんて、ありがたい。励ましの手紙。
そうか、私はこんなにも助けてもらってきたんだ! そう思ったら、昨日はまた「もう死んでしまったほうが」のいつものむくむくが沸き起こって大きくふくらんでいたけど、でも、それがシュ〜〜〜としぼんで、ダメだ、死んだりしたら。死んだりしたらいけない。そう強く思った。
それから、その後、死んでしまった友達からの手紙も出てきた。
「前にも言ったけど、私は高校のころから、和田さんの文章が大好きでした。好きなアーティストじゃなくても、和田さんの文章がおもしろくて、何度も何度も読みました。一時期、本の紹介コラムをやってらっしゃいましたよね。あれを読んで、じっさい自分も買ったこともあります。私のような人は、きっと日本中にたくさんいるはずです。和田さんの書いているものが大好きという人が。でも実際お会いして、いっしょにお仕事させていただいて、やっぱり和田さんは和田さんだ!と思いました。心のひだに触れる文章を書く人に悪い人はいない! 私は和田さんのように、自らも辛い、苦しみながら、他人のことを考えていたわる人をほかに知りません。なんてラヴレターみたいになっちゃいましたね。ウフッ。でもすべて本当のことです。今度、巣鴨のとげぬき地蔵に行きましょうね。。。。。。。。という手紙を書いた当日、またまた入院する羽目に。今これを病院で書いてます」
こんなに優しい言葉をかけてくれた友達は、私より10歳も若かったのに、この数ヵ月後に死んでしまったんだ。
昨日はこれを見つけて、彼女に、ライターという仕事をあきらめちゃダメだよ、と言ってもらえたようで、なかなか難しいけれど、それでも必死に喰らいついていかなきゃダメだと思った。この彼女も書くことが好きで、うまくて、生きていれば、今はライターになっていかもしれない。
巣鴨のとげ抜き地蔵には結局いっしょに行けなかった。行こうと約束していた10日くらい前に、彼女は死んでしまったから。
そして、別の友達で、占いを稼業にしてる友達からの手紙にはこんな一文が。。。
「わだちゃんの場合、ハッピーなことは全てそちらからやって来てくれるはずです」
って。おおおおおおおっ。
20年前にもらったこの手紙。これを読んで、その時はどんな風に思ったのかは覚えてない。
ウキャピ〜〜とハシャいだのかもしれない。
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02月06日(水)
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