ID:15636
つらつらきまま
by seri
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■桃太郎のらくだ(!?)
定時で上がれたので、練馬まで「喬太郎、鯉昇、桃太郎3人会」を見に行って来た。
自分の会という自覚がない桃太郎師は今回も前座さんの後、早々とご登場。
今日の演目はネタおろしだという「らくだ」!
まさか桃太郎バージョンの「らくだ」を聞けるなんて…それもネタおろしに立ち会えるなんて…と感慨。
桃太郎師の「らくだ」は、ひやまで行かないもので、紙屑屋も酔っぱらって豹変するし、奇想天外な筋書きでなかったが、噺全体が“飄々”とした空気全開で、これはこれで面白かった。
サゲは桃太郎師だからこそ許せるもので、桃太郎師以外の人がこれをやったら、(…オイ!)とつっこまざるを得ないだろうなぁと思った(^^ゞ。
二番手は喬太郎師で「幇間腹」。
「幇間腹」は鍼に興味を持った若旦那と、若旦那の実験台になる羽目になった幇間持ちの一八の噺。
幇間持ちという役回りならではの一八の悲哀がからりと表現されていて、面白かった。
喬太郎師の生の高座に立ち会えることは、私が味わう数少ない贅沢の中の一つだと、本当に思う。
トリの鯉昇師は「二番煎じ」。
マクラでの「インフルエンザと家族」は、どこかぶっ飛んでいて、(柳昇一門って、ファンキーな人揃いなの!?)と思ってしまった。
寒空の中、しし鍋やお酒を役人に見つからないように楽しむ場面の描写がリアルで、(あー、鍋食べたい)と何度も思った。
トークショーは、すっかり私服に着替えてリラックスモードの桃ちゃんと、和服姿のままだが緊張感は皆無である後輩2人とでスタート。
今日の桃太郎師は今まで行った中で一番ぺらぺら喋っていたが、ゲストがこの二人だと本当に楽なので嬉しいらしい。
しかしその“楽”という理由は、「某一門を呼ぶと、勉強のためなのかどうか知らないが弟子を何人も連れてくるため、弁当の手配とか色々考えないといけない。その点、この二人がゲストだったらそんな心配しなくていいから」というもの。
現在は芸協所属となった元従兄弟弟子の話や、最近不祥事を起こした(らしい)協会所属噺家の件などを、天然なのか故意なのか謎だが、桃太郎師が不意に話を振って来るので、その度に日本語が聞こえなくなる喬太郎師。
最後は「打ち上げの時間だから」という理由でトークライブはしめられたが、鶴瓶さんや昇太さんなどの仕切り屋がいない方が、桃太郎さんはやりやすそうだな、ということをあらためて思った。
トークコーナーで活き活きしている桃太郎さんを見たのは初めてだったので。
今年は今のところ、次のライブの予定が入っていない。
となると、今年は桃太郎で始まって桃太郎で終わる年…。
11月25日(水)
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