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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■人の心が芽生える時/映画『007 カジノ・ロワイヤル』(
ちょっとまた一日の予定に追われつつある今日この頃。
『無責任』の更新はどうしてこう時間がかかるかね。
以前に比べれば文章はかなり短くなってると思うんだが、やっぱ以前ほどには指が効かなくなってるせいか。
シティボーイズの今年の舞台、『マンドラゴラの降る沼』のDVDを注文する。
ここ数年、若い人たちと組んできたシティボーイズだけれども、申し訳ないけれども、お三方のパワーに拮抗できる方はいらっしゃらなかった。
それが今回は、中村有志、いとうせいこう、銀粉蝶さんという超ベテラン(失礼)な方々とタッグを組んでいるのだ。北九州芸術劇場まで2回も見に行ってしまったが、これは『真空報告官大運動会』、『ら・ハッスルきのこショー』以来の傑作スケッチの連続なんである。
まさかこれが最後のともしびだとは思いたくないが、これを越える舞台はそうそう作れないような気がする。私がこのDVDを買わないはずがないのだね(笑)。
薬を飲み続けているが、抜いた親知らずのあとがぷっくらと腫れている。疼いているわけではないから、大丈夫だとは思うが、何となくな不安は残る。
我慢のできない痛みの中で、歯痛は最たるものだと言うが、精神のバランスは確実に崩れる。
こういうときはただじっとして寝ていたい気分なのだが、休日はたいていイベントが入っているのである。
自分で入れたイベントだから、文句をどこに持っていきようもないんだけど。
志免町のシーメイトにて、『万能グローブ ガラパゴスダイナモス 番外公演vol.3 「レモン・サイダー・バカンス〜リコシェ編〜」』(作・演出 川口大樹)を観劇。
川口さんからSNSでお誘いを受けた上、無料公演だから、内容について文句は言いたくはないのだが、途中までは見ていてかなり疲れた。
喫茶店「カフェ・リコシェ」は、近くに出来たメイドカフェに客を取られて、閑古鳥が鳴いている。
女オーナー・まっこは、かなり気が立っているのだが、ウェイターの大林とウェイトレスのアカネは店のことよりも、別の問題で頭を悩ませている。
大林は、少女マンガ家を夢見ていて、自分の原稿が応募に間に合うかハラハラしているし、アカネは騙されて売りつけられた招き猫の代金50万円をどうしたら取り戻せるかと思案中だ。
そこに常連客の一志橋が、なにやら運び屋を頼まれたからと、謎のトランクを持ち込んできたところから、ドラマは転がって行く……。
のだけれど、転がるまでの喫茶店の中でのやりとりが長いのだ。
後半、マンガ原稿と契約書の取り違えの流れや、招き猫がどんどん増えるギャグなどがなかなかテンポがよかっただけに、過剰なセリフでかえってテンポを落としてしまった前半が惜しい。
そこんとこを刈り込んで、後半、事態をもうちょっと混乱させたら、かなり出来のいいシチュエーションコメディになるんじゃないかと思うんだけど……。
少なくとも、箸にも棒にもかからないというほどではない。無料でなくても、1500円なら文句はないところだろう。三谷幸喜レベルで5000円が取れるのだから、もう一息だ。
見終わったあと、交流会があったので、川口さんに挨拶。
よければ今度のイッセー尾形(抜き)公演にもどうぞいらっしゃってください、と宣伝をする。
その間、しげ。が遠巻きにして川口さんに挨拶をしようとしなかったので、どういうわけかをあとで聞いたら、「ネットで今見た芝居を貶そうと思ったから、仲良くするのはやめた」と言ったので、どやしつける。
貶すことを目的として人と交わらないというのは本末転倒もはなはだしい。
私がここで芝居や映画を批判しているのは、「批評を行う」ことを前提としているため、結果的に知り合いの舞台であろうが批判する時は批判することになっているだけだ。そのことで疎まれることがあったとしてもそれは仕方のないことと覚悟している。それに、見る人が見ればこれがただの悪口ではなく、視点を明らかにした批評であることは理解できるはずである。
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12月03日(日)
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