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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■よく分からないリクツ/アニメ『DEATH NOTE』第7話「曇天」
 あるSNSで知り合った女性(とりあえずAさんとしておく)から、メールが来た。
 内容は「申し訳ないが、自分の日記にコメントを付けるのを控えてほしい」というものだった。

 さて、なにかAさんの気を悪くさせるようなことを書いたのかしらんと思いながら、身に覚えもないので、問合せのメールを送ってみたら、すぐに返事が来た。
 「自分の好きな人が、あなたのことを嫌っているので、あなたが書き込みをするとその人が書き込みしてくれなくなるから」というものだった(その私を嫌っている人の名前は書かれていない)。

 えらい、迂遠な理由だなとは思ったが、その「私を嫌っている人」というのが誰だか分からない以上は、何とも対応の取りようがない。
 一応、あの人ではないかという見当が付きはするが、断定はできない。もしもその人だとすると、少しばかり絡み屋さんというか難癖付けるのが好きな人と言うか、つまりはいささか被害妄想の気味のある人なので、正直、あまり関わりあいにならない方が無難なのである。

 で、やんわりと、「ご迷惑なら、コメントと言わず、お付き合い自体を控えても構いません」とメールを送ったら、「友達づきあいはやめたくない、期間限定でコメントを付けないでもらいたいだけだ」と来た。

 何なんだろうね? これは。

 まあ、その私を嫌ってる人が私がコメントを付けているのが気に要らないという心情は分からないでもない。
 要するに嫉妬だろう。
 幼稚ではあるが、恋した者の心の暴走は止められるものでもない(笑)。
 ただ、それならスッパリこちらとの関係を切っちゃったって別に構わないとも思うのだが(言っとくがヘンな関係は全くないからね)、そうしちゃうと「自分がひどい人になる」と分かっているから、それもできないのだろう。

 つまりはみんな「いい人」でいたいのである。

 いい人でいたいのなら、何もないふりをするくらいのオトナな対応が取れないものかとも思うのだが、それはその人たちにとっては自分を偽る行為ということになってしまうのであろう。

 こういう私の関知しないところでややこしいことをされていると、実際面倒で仕方がないのだけれど、何かもう、私は慣れました(笑)。

 世の中は変人で成り立っているのである。



 ドラマ『のだめカンタービレ』やアニメ『ブルーラグーン』ほか、テレビを漫然と。
 感想を書くのは、『DEATH NOTE』だけでカンベンしてください(苦笑)。


 『DEATH NOTE』第7話「曇天」。
 東京とは三週間遅れの放送なので、ようやく美空ナオミがライトによって葬られる。
 アニメにして見ればやはりこの原作の、ドラマとしての弱さはかなり露呈してしまう。何しろ今回、「動き」としてはライトとナオミは、30分間、歩いて会話を交わしているだけなのだ。ナオミからいかにして本名を聞きだし、デスノートに書くか。実際、そのアイデアはそれほど上等なものではない。

 映画版前編では、今回の話を更に膨らませて「動きのあるエピソード」としてクライマックスに持ってきていたが、そうしないと、そのままの映像化ではここがダレ場になってしまうのである。

 レイ・ペンバーを殺した時には、先にバスジャック事件があり、地下鉄を利用したりと、画面上の工夫もし易かったろうが、今回は映画のように原作を大胆に脚色するわけにもいかなかったろうから、演出上の苦労は並大抵ではなかったろうと思われる。
 作画に力を入れることと、イメージショットをところどころに挿入することで、ドラマの弱さをかなりカバーしてはいるが、死刑台のイメージをナオミに重ねる演出は、いささか「やり過ぎ」の感がある。

 説明的なイメージは、かえって視聴者の想像力を減退させてしまいかねないのだ。
 雪の中に溶けるように消えていくだけで充分だったと思うけどね。
12月04日(月)
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