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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■新東京タワーに期待(何のだ)/映画『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』
> 新東京タワーのデザイン決定

> 2011年の開業を目指して東京・墨田区に建設される新東京タワーのデザインが決まった。3本足で支えられ、日本刀のような曲線を意識したという高さ約610メートルのタワーになる。

> デザインは建築家の安藤忠雄氏と彫刻家の澄川喜一氏が監修。基底部は3本足で、平面形状は三角形だが、上にのぼるにつれて円形になっていく。日本刀や伝統的な日本建築などにみられる「そり」や「むくみ」を意識し、連続的に変化する曲線を使って日本の伝統美と近未来的デザインを融合した、という。

> 足元には3本足が開かれた形で3つのゲートが開かれ、地上350メートルと450メートルの2カ所に展望台を設けた。

> 新東京タワーは、2011年に予定しているテレビ地上波の完全デジタル化に合わせて建設され、首都圏の地上デジタル放送波を送出する役割を担う。東武鉄道が全額出資する「新東京タワー」が事業主体となり、2008年に着工予定。総事業費は約500億円。

> http://www.itmedia.co.jp/news/
> (ITmediaニュース) - 11月24日22時22分更新

 さあ、誰が最初に飛び降りるかなー、とまた不謹慎なことを考えちゃうけど(笑)。
 正直、「電波塔が一本立つだけじゃん」という軽い感想しかないんだよねー。そのころにはまたゴジラ映画が復活していて、『ゴジラ対ガメラ』の舞台になっているかもしれないけれど(次の復活のアイデアはもうこれしかないと思うぞ)。

 逆に、どうして全然関心が湧かないのかなあ、と思う。だって、規模的には「旧」東京タワーを軽く凌駕してるんだから。
 「東京タワー」が東京の象徴であり、観光名所として認知されるようになったってのも、時代との関係が深かったってのがあると思うんだよね。
 私の子供のころのマンガ雑誌や学習図鑑には、しょっちゅう東京タワーが「高さ」をアピールする形で載っていた。高度経済成長の夢と未来が、その「高さ」に集約されていたんだね。

 ともかく、昭和40年代ごろは、地方から上京した人間は、まず、東京タワーを見上げて初めて東京に来たという実感を持てたものだったと思う。
 私も、高校のころ、初めて上京した時には東京タワーに登ったものだった。典型的な「おのぼりさん」だね(笑)。
 余談だれけれども、私はこの時、デビューしたばかりの17歳の石野真子とすれ違っている。

 小林信彦のエッセイ『本音を申せば』の中に、「建設中の東京タワーにはそんなにみんな注目していたわけではなかった」という意味の記述があった。つまり、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』での東京タワーの描写は、やはり現代の視点からのノスタルジーが強調された結果だと言える。
 となると、東京タワーが「東京の」タワーだという憧れを含んだ認識で見られていた時期というのは、案外、短かったのではないかという気がしてくる。

 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!』オトナ帝国の逆襲』で、ラスト、しんちゃんは東京タワーを模した20世紀博タワーの非常階段を疾走する。それはほかのどんなタワーであっても成り立つものではなく(万博の「太陽の塔」があるじゃないかというご意見もあるだろうが、それはパロディ化された形で既に『ヘンダーランドの冒険』で使用済みだった)まさに「時代を疾走していく子ども」の姿を描いていた。

 今度の新東京タワー。
 誰かが疾走する映画が作られるだろうか。



 映画『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』。
 (2006年製作/カラー/132min./35mm/日本語 配給:アスミック・エース)  
 > スタッフ
 > 監督:金子文紀/プロデューサー:磯山 晶/脚本:宮藤官九郎/音楽:仲西 匡/撮影:山中敏康/美術プロデューサー:中嶋美津夫/編集:新井孝夫
 > 出演
 > 岡田准一/櫻井 翔/岡田義徳/佐藤隆太/塚本高史/酒井若菜/阿部サダヲ/山口智充/ユンソナ/栗山千明/古田新太/森下愛子/小日向文世/薬師丸ひろ子

 > 涙が止まらねぇぇぇぇぇ!ついに完結、さよならキャッツ!!

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11月24日(金)
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