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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■『イッセー尾形のつくり方2006in博多』ワークショップ」五日目/バトルロイヤル!
ワークショップ五日目。
またまた職場を定時に飛び出してのイムズ通い。
今日は朝、携帯を家に忘れてきてしまったので、正確な時間が分からない(肌荒れしやすいので腕時計はしないのである)。
一分、電車に乗り遅れると、6時の開始時間には間に合わないので、かなり焦る。
焦りながら、「入れ込んでるよな、俺」と苦笑もする。自己嫌悪に陥ることだってあるというのに、ワークショップに何を求めて、ここまで熱心になってしまっているのかと自問自答もしてみるが明確な答えが浮かんでは来ない。
浮かんでは来ないことが答えなのだろうかとも思う。
ホールに到着した直後、しげ。が、「公演当日、始まりが10時だってよ?」と言う。
午後3時からだと聞いていたので、またまた焦る。年休を取って駆けつけるつもりでいたが、平日、まる一日の休みを取るのはまず不可能だ。
森田さんに恐る恐る「3時にしか来れないんですが」と伺いを立ててみると、「ああ、いいよそれで」と言われてホッとする。
「あんた、足手まといだから今回は諦めて」と言われて舞台に立てないのなら諦めもつくのだが、時間に間に合わなくて来られなくなるというのであれば、こんなに悔しいことはない。
でも実を言うと、3時に間に合うかどうかも当日の仕事次第なので、まだまだ油断は出来ないのである。
ドタキャンだけはしたくないなあ。
夜の部、参加人数が一気に増えて、30人とちょっと。
新人さんも何人か来られている。朝、KBCの『アサデス。』にイッセーさんが生出演、「絶対に面白いですから」とワークショップの宣伝をされていたので、その効果もあったのかもしれない。
清子さんの姿が見えないが、今回はイムズが殿様商売で殆ど宣伝をしていないとの話を聞いているので、もしかしたらチラシ配りに奔走されているのかもしれない。
イッセーさんご本人もちゃんと出演されるので、ぜひお客さんには来てほしいのだが。
森田さんが突然、「公演前日に仮公演をスタジオでやるからね。友達呼んでね」と仰る。
いつもは二日間公演を行って、一日目の公演に森田さんがダメ出しするのがパターンなのだが、今回はそれがないので、急遽「臨時公演」のような形でやるとのこと。
少しでもお客さんの前でやることが大切だ、という趣旨は分かるが、ホールとスタジオとでは雰囲気がまるで違う。実質的にはやはり本番一発、という感じになるだろう。心の中の焦燥感、緊張感はなかなかほぐれない。
昼間、「『癖』を取り入れてみよう」という試みをしてみたとか。
両親のちょっとした手癖などが、「何かありげな」雰囲気を出すのだと仰る。
夜の部もそこから始める。ちょっとした動きを取り入れてみるが、そのとき仕草としての「癖」と、言葉としての「セリフ」が、あまり一致しない方が面白くなる。ところがついつい、仕草に一致したセリフを言いたくなってしまうから、これもなかなか難しい。
「連想ゲームをやりましょう」
何か舞台で困った時、「これ」という「名詞」を思い出せれば、これが助けになるということ。
隣の人の挙げた名詞から、次の人が挙げる名詞、これが何となく繋がりのあるようなかけ離れているような、その雰囲気が、「名詞」が「文章」になり「セリフ」に変化していくに連れ、「家族の微妙な会話」へと変化して行く。
これが森田マジックだ。
「当日は何にも決めないでいきなり舞台に上げるからね。『相撲』を取るつもりでいてよ」
それは相撲と言うより、バトルロイヤルでしょう、と言いたくなる。
あとは、実際に舞台に見立てて、何人かの組み合わせで擬似家族を造って行く。
当日まで、都合で来られないと仰る方がいらっしゃったので、私と組んで夫婦を演じることに。
前回と違って、今回は早々と出演が決まった。
それは一つの安心であるが、森田さんから「あなたの演じているのはあなた自身だから。キャラクターをちゃんと作って」と言われる。
父をイメージしていたつもりだったが、まだ「自分」が残っていたのだろう。また一つ課題が増えた。
「いろいろ挑戦してってね」
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11月13日(月)
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