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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■『イッセー尾形のつくり方2006in博多』ワークショップ」六日目/泣く鴉
ワークショップ6日目。
本番の組み合わせが決まっていく。
大枠が決まるだけで、細かい段取りや組み立てなどが決まっていくわけではない。
これまでのワークショップ以上に、即興が要求されている。
森田さんはそれを「とっさ力(りょく)」と呼ぶが、もともとそんなのが不得意な人間が集まってきているのだから、パニックに陥る人も、当然現れてくる。
自分で予め考えていたこと、不自然な小芝居、こういうものにどんどんダメ出しが出る。自信がないから、これを言おう、あれを言おうと考えるのだが、すぐに詰まる。
「内容を考えようとするから上がっちゃうの。キャラクターを作るだけなのよ。考えちゃだめよ。『相撲を取れ』って言ってるでしょ」
森田さんのダメ出しも、以前のように怒鳴ることことなけれ、容赦ない点では変わらない。私も作るキャラ作るキャラが「作り過ぎ」とダメ出しを食らう。
今回も泣き出して飛び出してしまった女性がいた。
既に何度も北九州でご一緒していたオチ婦長……あきこさんである。
「みんなが輝いているのに私だけがしかられて……。もしかして森田さんに変な野心があるって思われてるんじゃないかと思うと悔しくて……」
考えすぎるとロクなことにならない、とはこのことだが、おそらくこれはあきこさんだけの問題ではないだろう。
ともかく一晩、ゆっくり寝ることだ。
そうすれば、今泣いた鴉が、もう笑うのだ。
たった一週間とちょっとなのに、疲れがどんどん溜まってくる。
日記がどんどん短くなっていることで、それを感じていただけると幸いである……って、こんなことが書けているだけ、まだちょっとは余裕があるかな。
11月14日(火)
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