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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■年老いていく実感/『営業ものがたり』(西原理恵子)
しげから「医者に行かんでいいの?」と言われていた右手の痺れ、ようやく収まる。
痺れが取れるのに金曜から丸三日掛かったから、やはり尋常ではないのだが、父も退院したばかり、しげもブルーが続いている状況では、入院なんかできゃしないのである。
ミクシィに入ったんで、そっちの日記とか書かなきゃならないということもあるし。そっちがメインの理由になってるんじゃないのか(笑)。
あちこちのコミュニティをちょこちょこと覗いてはいるのだが、さて、どこかに入るべきかどうか、逡巡している。「べき」とかそんな大層なことを考える必要もないだろうとは思うのだけれど、発言のレベルを考えるとねえ、最初に覗いちゃったのが『仮面ライダー響鬼』の批判コミュだったりしたからねえ(笑)。
ちとばかし、臆病になっているのである。
仕事中にしげからメールが入る。
「具合が悪いから、今日行くのやめた」。
最初は目的語がなかったので、何のことかよく分からなかった。ああ、母の法事&伯父の叙勲祝いのことかと、ちょっとして気がついたが、今朝まではそんなそぶりも見せてはいなかったので、いったいどうしたんだとメールを返してみたところ、 「下痢がひどい」との返事。
「昨日飲んだファンタオレンジが悪かったのかも」なんて言うのだが、そんなファンタから訴えられかねないようなことを堂々と(汗)。
多分これもまた、ストレスがカラダに来ちゃった、ということなのだろう。私がいなくて、しげ一人を親戚の中に放り込むのはちょっとキツイかとは思ったのだが、これくらいは耐え切れてくれないと本気で困るのである。
母の通夜に、私としげは出ていない。親戚の陰口にしげが耐え切れなくなったからだ。そのときは父に客の応対を任せることができたが、父が亡くなれば、喪主は私である。しげが親戚の応対に耐えられるかどうか、極めて心許ない。と言うか、私は本気で父が亡くなっても葬式を出すまいかとすら考えているのだ。
もちろん、親戚一同がそんなワガママを許すはずもないので、いかに「簡略化するか」が現実的な判断なのだが。以前、区役所に葬儀屋を紹介して貰えれば、かなりコンパクトにしてくれると聞いたことがあるのだが、本当だろうか。
「具合が悪いなら迎えにも来れないか?」と問い合わせたら、「それは大丈夫」と返事。
そう言いながら、帰宅した途端に、しげは薬を飲んで横になって寝込んでしまった。心とからだのバランスが完全に崩れてしまった感じだが、直後に父から電話が掛かってきて困った。
「具合はどげんや?」
「どうもこうも寝とるよ」
「大丈夫や? 医者に行かんで」
「今日はもう病院、閉まっとうやん。明日も具合が悪いようやったら、病院連れてくよ」
「そげんせいや」
一応そう言って電話を切ったが、まあストレスが消えれば腹の調子も元に戻るだろうから、医者に行くほどのことはなかろうとは思う。けれども、恐らくはこういうことがこれからも頻繁に起きることも予想はつく。どこかで踏ん張って、目の前の壁に立ち向かって貰わなければ困るのだが、有効な方法がいつまで経っても見つからない。他人から見ればたいしてプレッシャーでもないことを、無理やり自分の中でプレッシャーに仕立て上げているのだなあと、その過程は見えるのだが、それを改めるためにどうしたらいいのかが分からないのである。
やっぱり部屋の中にずっと閉じこもってるのがよくないのだろうと、仕事に就くようにせっついているのだが、「自分は仕事が出来ない」とまた勝手に思い込んでいる。思い込むことで仕事に就くまいとしている。これじゃいつまで経っても悪循環の堂々巡りだ。
私もかなり疲れが溜まってきていて、睡眠時間をたっぷり取っても、やはり寝たりなくて、朝が特に億劫である。目がはれぼったくて、コンタクトレンズがどうにも午前中は目に乗らない。以前、入院した時と、「疲れ具合」が似通ってきているのだが、しげがこれ以上、足を引っ張るようなら、本当にしげのことを忘れるしかないかなと思い始めているのである。これは別にしげと離婚するとか、そういうことではないのだが、しげのことを考えるのを止めるということだ。
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11月07日(月)
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